最近、お客様から「四十九日に平服はおかしいのか?」という問い合わせがありました。普通は喪服ですよね。そもそも「平服」という言葉自体ほとんど聞いたことがないので、さっぱり分からないという方も多いのではないでしょうか?今回は「法要と平服」についてお話いたします。
平服とは
先日のブログでも書かせていただきましたが、正礼装ほど堅苦しくなく、普段着ほどカジュアルでない服装、男性はダークスーツ、女性はワンピース、アンサンブルスーツのことです。
いつから平服を着るのか
基本的なマナーでお話しますと、四十九日までの法要において、三回忌までは喪服を着用し、法要を重ねるごとに平服に近づけるのが一般的です。・・・ということは、最初に書いた「四十九日に平服はおかしいのか?」という問いに関しては「おかしい」ということになります。しかし、これは一般的な考え方になりますので、全て正しいわけではありません。
平服で出席する場合
施主側から「平服でお越しください。」と案内を頂いた場合は、平服で出席するのが良いでしょう。この場合、施主側が平服の可能性が高いので、案内を無視し、喪服で出席すると施主側よりも出席者が正装ということになってしまいます。通常、出席者が施主側よりも正装になることはマナー違反です。
施主:喪服、出席者:喪服・・・・○
施主:喪服、出席者:平服・・・・○
施主:平服、出席者:平服・・・・○
施主:平服、出席者:喪服・・・・×
という感じです。
法要と平服の関係をご紹介いたしましたが、一般的なマナーはお分かりいただけたと思います。あとは、法要に出席する際に、一緒に行かれる方、施主側の服装を、あらかじめ知っておくのが良いと思います。たとえ、平服の案内があり、平服が正しいとしても、施主、出席者ともに喪服で一人だけ平服はマナー違反に見られてしまいます・・・。日本はとても難しい国ですね・・・