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喪服・礼服の生地の話になると、必ず、ウールが良いのか?ポリエステルはどうなのか?という話題があがります。そして、ネット検索でも、ウール100%が良品、ポリエステル100%は安物と表現されることが多いです。
しかし、ここ2.3年で状況は変わっているようです。
元々ウールは羊の毛ですので、取れる量が決まっていること、品質管理が大変な事、より黒く染めることが出来る事、このあたりが、高価な理由だと思います。
そして、ポリエステルは、化学繊維ですので、生産がしやすいため、大量生産できること、ウールよりも黒く染められないこと、テカリがでやすい。
一般的にこのような理由が言われています。
半年ほど前にスーツ、礼服、喪服の製造メーカーの展示会にお邪魔してきました。その時にメーカーさんの一言で、今までの自分の信じてきたことが崩れました。
「ポリエステルの方が黒く染まるよ」
そうだったのか!今まではウールの方が黒く染まると思いこんでいましたが、逆だったのです。皆さんそうおっしゃっていたので、間違いない情報です。
また、テカリやすいという情報に関しても、どーも怪しいです。というのは礼服・喪服レンタルの相羽では少しではありますが、ポリエステル100%のものがあります。それと、ウール100%の商品と比べても差が感じられません。同様に使用し、毎回クリーニングも出しているのですが。そう考えるとテカリやすいは正しい情報ではなさそうです。
この話は礼服・喪服のお話ではありませんが、今アパレルブランドではポリエステル100%のジャケット、パンツが人気です。ビジネス用のスーツとして使用できるものです。
なぜ、人気なのか?それは管理がしやすいことです。ポリエステルはウールに比べシワになりにくかったり、伸縮しやすかったり、洗濯することができるものもあります。要するにストレスフリーが人気の理由です。
弊社はブランドアパレルの仕事もしていますが、ビジネス用にウールよりもポリエステルを選ぶ方が、年々増えています。
今年の冬、来年の夏にはポリエステル100%の「汚れないスーツ」が各アパレルブランドから発売されるようです。コロナの影響があればもっと遅くなりそうですが??
以上のことから、ウール◯、ポリエステル×という情報はあまり正しくないかなと思います。値段が高いのはウールだと思いますが、ポリエステルの良さも多々あります。
礼服・喪服レンタルの相羽では、現在ウールのものがほとんどですが、今後ポリエステルに変えていくかもしれません。何かございましたらお気軽にご相談下さい。