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公開日:2023/03/12最終更新日:2023/03/12 葬儀に失礼にあたらない腕時計は?スマートウォッチは大丈夫?喪服に合わせる時計の選び方とマナー

お通夜やお葬式などの葬儀に参列するときは、フォーマルスーツを着用するなど服装のマナーだけではなく腕時計などの装飾品まで気を配る必要があります。

葬儀では悲しみの場だけにほかの参列者やご遺族に失礼にあたらない身だしなみは、葬儀に駆けつける気持ちと同じように大切なものだからです。

そこで今回は、葬儀に参列するときにふさわしい腕時計の選び方とマナーについて解説します。

葬儀の腕時計のマナー

葬儀では装飾品を身につけることは好ましくないとされていますが、腕時計を身につけることはマナー違反ではありません。

「お通夜やお葬式は、時間の確認が必要」

「腕時計は結婚指輪と同様の扱い」

で問題ないとされているからです。

とはいえ最近はスマホを時計代わりにしたりスマートウォッチ身につけるなど、腕時計としての使い方に変化があり着用するときに気をつけるべきポイントが2つあります。

  • カジュアルなデザイン
  • 時間ばかり気にする行動

葬儀は故人の冥福を祈り成仏祈願を行うためのもの。

ご遺族や関係者が故人と最後のお別れをする宗教的な儀式ですから、喪服に合わないカジュアルな腕時計は避けるべきです。またお焼香や喪主の挨拶のときに腕時計を見ること行動は「早く終わってほしい」という気持ちが伝わってしまうため注意が必要です。

仕事をタスクの時間管理している人にとって、腕時計を身につけないのは現実的ではありません。葬儀では控えめなデザインの腕時計を選び一目につかないようにさりげなく時間の確認をするのがマナーです。

葬儀で失礼にあたらない腕時計

葬儀で腕時計を身につけることは問題ではありませんが、華美な装飾品はNGです。

お通夜やお葬式などの葬儀で腕時計は、時間を確認するためのツールとして落ち着いた印象でシンプルなデザインがふさわしいです。

最近では喪服のかたちや色が変わってきておりビジネススーツと礼服・喪服が近くなっていますが、カジュアルなデザインは避けましょう。

大切な葬儀で失礼にあたらない腕時計の選び方を解説します。

かたち

葬儀に失礼にあたらない腕時計のかたちは、「ノーマルなラウンド型(丸型)」「レクタンギュラー型」「スクエア型」です。

落ち着いた印象でなるべく効果に見えないものを選ぶのがポイントです。

文字盤が大きいとカジュアルに見えてしまうため注意が必要です。

お葬式ではあくまでも故人が主役であり時計は時間を確認するためのツールとなります。袖口から見えたときに目立たないシンプルなかたちの腕時計がおすすめです。

葬儀にふさわしくない腕時計のかたち

  • 左右非対称のもの
  • 腕に対して文字盤が大きすぎるもの
  • ダイバーズウォッチやパイロットウォッチ

これらの腕時計はデザイン性が高く目立つのでふさわしくありません。

文字盤

葬儀の腕時計の文字盤の色は、喪服やワイシャツの色と合わせるため黒や白がおすすめです。

基本的にスマートウォッチを身につけないのがベストですが、どうしても着用する場合は文字盤の色を黒か白に設定しておくとよいでしょう。

文字盤のデザインは数字のみのものを選ぶのがポイントです。

葬儀にふさわしくない文字盤

  • カラフルな文字盤
  • 宝石がついた文字盤

装飾がほどこされた文字盤は、きらびやかに見えて目立つので避けましょう。

時計の針

葬儀では、時計の針の音が聞こえない腕時計を選びましょう。

時計の針の色は、文字盤の黒や白に合わせて同じ色のものか。シンプルに見えるシルバーがいいとされています。

腕時計の針は、二針または三針のアナログ時計がフォーマルとされているためストップウォッチ機能など搭載したクロノグラフは適していません。

葬儀にふさわしくない時計の針

  • 針の音がなるもの
  • カラフルな針
  • クロノグラフ

お通夜やお葬式は、おごそかな雰囲気の中執り行われるため時計の針の音がする腕時計やカラフルな針はふさわしくありません。

ベルト

葬儀では腕時計のベルトの材質や色にも注意が必要です。

ホワイトゴールドやシルバーは落ち着いた印象に見えるのでおすすめです。

革ベルトの場合は、目立ちにくい黒色を選びましょう。

冠婚葬祭では、革ベルトは死を連想させることから避けられていましたが現在は革でも合皮でもOKです。黒い革ベルトがないとき、ツヤのない柄のない濃い色の革ベルトなら許容範囲となっています。

葬儀にふさわしくないベルト

  • イエローゴールドやピンクゴールド
  • 明るい色の革ベルト
  • ナイロンストラップ

光沢や模様が入っている革ベルトは目立つので控えた方がいいでしょう。またベルトのサイズにも注意が必要です。ベルトが緩いとご遺族の方にあいさつするときやお焼香したときにだらしなく見えたり数珠にあたりカチカチと音がする恐れがあるので自分の腕のサイズに適したものを選びましょう。

葬儀でマナー違反になる腕時計

お通夜やお葬式などの葬儀は、故人が主役でありおしゃれをする場ではありません。

そのため葬儀でマナー違反になる腕時計がいくつかありますのでご紹介します。

スマートウォッチ

最近はアップルウォッチやスマートウォッチを腕時計として使っている方が増えています。

葬儀に腕時計をしたらマナー違反ではありませんが、スマートウォッチはカジュアルなデザインのためフォーマルな服装にはなじみません。お葬式はおしゃれをする場ではないため、基本的にスマートウォッチを身につけないのがベストです。

仕事の都合などでどうしてもスマートウォッチを身につけてお通夜やお葬式などの葬儀に参列する場合は、画面の表示をオフにしたり着信や通知設定をオフにするなど配慮が必要です。

高級腕時計

高級腕時計は、フォーマルなシーンでは適しません。

ご遺族や参列者にあいさつするときやお焼香するときに目立つためマナー違反とされています。

高級腕時計の中には、かたちは、「ノーマルなラウンド型(丸型)」「レクタンギュラー型」「スクエア型」。文字盤の色はフォーマルスーツに合う白や黒。腕時計の針は、二針または三針のアナログ時計。ホワイトゴールドやシルバーのベルトの葬儀で失礼にあたらない腕時計あるでしょう。とはいえ人によって価値観が異なりブランド志向の強い腕時計は悪目立ちするため注意が必要です。

スマホで時間を確認する行為

最近腕時計の代わりにスマホで時間を確認する人が増えていますが、葬儀では控えましょう。

スマホの画面ばかり気にしていると、ご遺族や参列者から

「早く終わってほしい」

「集中していない」

など悪い印象を与えかねません。

時間を確認するときは、目立たないように袖口から少しだすのがポイントです。人目につきにくいトイレや葬儀会場の外で時間を確認するなど心配りも必要です。

葬儀は、スケジュール通りすすむので所要がないかぎり時間を気にする必要がありません。葬儀会場についたら腕時計は内ポケットにしまいスマホの電源を落としておくのも選択肢のひとつです。

まとめ

葬儀では結婚指輪と同様の扱いなので腕時計を身につけることはマナー違反ではありません。

とはいえ、葬儀の服装には細かなルールがありご遺族や参列者に不快な印象を与える腕時計もあります。

受付にお香典を渡すシーンやお焼香するときなど手元は目立つため、失礼にあたらない腕時計か事前に確認しましょう。

葬儀会場についたらスケジュール通りすすんでいくものなので腕時計はそもそも不要です。「腕時計を着用しないで参列する」ことも選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。