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アパレル業界20年以上携わってきた中で特に間違いが多いと感じているのが「メンズ革靴のサイズ選び」。
基本的に男性は革靴のサイズ選び間違っていると言っても過言ではありません。
実際に私が実店舗で接客してても、お客様は履いているスニーカーのサイズで選ぼうします。革靴でスニーカーと同じサイズを選ぶと大きくなってしまうので、正しいサイズより大きめの革靴を履かれる男性がほとんどです。
大きいサイズの革靴を履くと、パカパカしてだらしなく見えるためご自身の足のサイズを選ぶことが重要です。
こちらの記事では、メンズ革靴のサイズ選びのたった1つのポイントについてわかりやすく解説します。
革靴の正しいサイズは一般的に試着時のポイントが7つありますが、普段履いているスニーカーよりも0.5~1cm小さくなることさえ抑えておけば間違いありません。
革靴とスニーカーのサイズ選びの違いについて詳しく解説します。
革靴とスニーカーではサイズ選びのポイントが違います。実店舗で接客していても革靴の正しいサイズの知識がほぼ間違っているためアドバイスさせていただいてます。
この理由は、「みんな履いているスニーカーのサイズで選ぼうとする。」からです。
革靴でスニーカーと同じサイズを選ぶと大きくなってしまう理由を詳しく解説します。
スニーカーは、つま先の捨て寸のなくサイズ設定しているため足の実寸でサイズを選ぶと足先が当たってしまいます。
一方革靴は、つま先の捨て寸を考えた上でサイズ設定しているため、足の実寸に合わせてサイズを選ぶと足先に当たってしまいます。
革靴はつま先の捨て寸の違いから普段履いているスニーカーよりも0.5~1cm小さくなります。
スニーカーは、靴の内側にフィット感を高めるクッションがあります。
一方革靴は、内側のクッションがないから足が靴の中で動きやすくなります。
足の実寸に合わせてサイズを選ばないと、歩いたときに靴がついてこず見た目がだらしなく見えるので注意してください。
一般的にスニーカーを履くときの靴下は厚いです。
一方フォーマルは靴下が薄いです。
スニーカー用のソックス履いていると入らない靴が、スーツ用の靴下にするだけで余裕で入ります。
実店舗で接客していると、いつも履いているスニーカーで革靴を試着するお客様の結構あるあるな話です。
スニーカーは、バルカナイズ製法が基本的な作りです。ローテクスニーカー※は足の甲部分の布地であるアッパーと、靴底のゴム素材であるソールを熱と圧力で圧着させます。スニーカーは、キャンバス地やゴム素材で作られているため履き続けても靴のサイズが大きくなることはありません。
※コンバースやバンズなど
一方革靴は、アウトソールの接着方法で分類され「グッドイヤーウェルテッド製法」「マッケイ製法」「セメンテッド製法」があります。どの製法も履いていると革が馴染んできます。そのため革靴の購入時よりサイズが大きくなります。
革靴は馴染んだころに自分の足のサイズにフィットするように、普段履いているスニーカーよりも0.5~1cm小さくなります。
革靴の正しいサイズを選ぶための試着時のポイントを7つご紹介します。
革靴のサイズ表記には、日本サイズ・ヨーロッパサイズ・イギリスサイズ・アメリカサイズがあります。
日本サイズ | 24.5 | 25 | 25.5 | 26 | 26.5 | 27 | 27.5 | 28 |
ヨーロッパサイズ | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 |
イギリスサイズ | 6 | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 |
アメリカサイズ | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 |
国によってサイズの表記はことなるため注意しましょう。
私はいつもスニーカーは27cmを履いてますが、革靴は26.5cmを履いてます。26cmでも入ります。
当店の礼服レンタルのメンズフルセットレンタルするお客様からシューズのサイズについて質問が度々ありますが、普段履いているスニーカーよりも0.5~1cm小さいサイズをおすすめしています。
当店のメンズ礼服・喪服レンタル フルセットレンタルは、¥5,800円(税込価格:¥6,380円)からご用意しています。
理想的な紳士靴というものは爪先以外の全体で足にフィットさせるもの。特に踵、ボールジョイントのフィッティングは大切。靴の本質を知らぬ者が好む理由無きオーバーサイズは“草履的な思想”であり、注意すべきものである。
革靴は5年、10年と履き続けるものであることを忘れてはならない。 pic.twitter.com/z72fQcViTA— しんさん@V型乗りSP2&RSV4☕️ (@grenzstadt) May 19, 2017
ボールジョイントは親指の付け根と、小指の付け根の骨の出っ張った部分(足の一番広い部分)です。歩くと曲がるので最も革が広がる部分です。革靴を試着する時は必ず立った状態で確認します。足の一番広い部分が面で触れていればフィット感が上がります。
オーバーサイズは歩いた時に靴を引きずってしまうので草履っぽくなり見た目が美しくありません。
革靴のサイズは足の長さだけでなく足の甲に高さによってもサイズが変わります。
革靴は足の実寸にあわせてジャストサイズで履きます。最近の革靴は甲の高さあるので、幅広の足だとサイズを大きくしてしまいがちです。
甲の部分の隙間は少し余裕がある程度が全体のシルエットがきれいになりカッコよく見えます。甲の部分に隙間があると革靴を履いたときシワができるので注意しましょう。足の甲や指の付け根に噛まれるような痛みが出てしまいます。
ヒールカップとはかかと部分のことで、革靴の履き心地を決める重要な要素のひとつです。
靴ひもを締めたときヒールカップの隙間が大きいとカパカパして草履っぽく引きずってしまいます。カパカパして歩きにくく見た目も良くありません。
逆にヒールカップの隙間がなくきつすぎると、かかと部分の靴擦れの原因になります。
試着するときは、靴ひもを締めてあるいてヒールカップがかかとについてくるか確認しましょう。
羽根とは革靴の靴ひもを結ぶ部分のことです。
この羽根は開きすぎているとだらしなく見えます。また閉じているとサイズの調整ができません。
革靴を試着するときは、紐を締めた状態で少し開くサイズを選びます。
トップラインとは革靴の履き口のことです。革靴の履き口は内側よりも外側の方が少し低く設定されているのが一般的です。
歩いたときにトップラインがくるぶしに当たっていたくないか。しゃがんだときもくるぶしにあたらないか確認しましょう。
くるぶしまわりの靴擦れを防止できます。
ころしとは、革靴の内側にある土踏まずあたりのくぼみのことです。
革靴の正しいサイズを選べば靴底から上側に向かって自然なふくらみができます。サイズが小さいところしの部分が必要以上に膨らみ見た目がだらしなく見えます。
革靴を試着するときは、夕方がおすすめです。
人の足は一日の中でむくみで微妙に大きさが変わるからです。
一番むくみで大きくなりやすいのは夕方に試着すれば、あとからきつくて痛いという悩みはありません。
冠婚葬祭で革靴を用意しなければいけないときはレンタルも選択肢の一つになります。
現在は正式なフォーマルスタイルのマナーは、革靴は本革でも合皮でもOKです。当店では、軽くて履きやすい、合皮の靴をご用意しております。
合皮の靴は、本革より馴染みがやすく柔らかいため靴擦れを防ぐことができます。
また、当店で革靴をレンタルするとサイズ変更も可能です。
発送前の内容変更は可能ですが、お求めのサイズが在庫切れの場合がございます。お早目のご連絡をお待ちしております。また、サイズ変更はお電話でもメールでも受け付けております。メールの場合は必ずお名前、注文NO をご記入ください。引用:よくあるご質問
商品の発送前にサイズの確認をおすすめします。
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今回は「メンズ革靴のサイズ選び」について解説しました。
実店舗で男性に革靴の接客していると、サイズ選びが間違っています。みんな履いているスニーカーのサイズで選ぼうとするのが原因です。
革靴でスニーカーと同じサイズを選ぶと大きくなりパカパカして見た目がだらしなく見えます。
革靴、試着時のポイントは、7つほどありますが難しく考える必要はありません。
普段履いているスニーカーより普段履いているスニーカーよりも0.5~1cm小さくなることさえ抑えておけば間違いありません。
革靴のサイズ選びで快適な履き心地と見た目の美しさが変わります。
ぜひ参考にしてください。