2024年の記事
11月1 10月2 9月2 8月2 7月2 6月2 5月2 4月7 3月10 2月10 1月102023年の記事
12月10 11月10 10月10 9月10 8月10 7月11 6月11 5月11 4月11 3月12 2月102022年の記事
12月1 11月1 10月4 9月6 8月102021年の記事
1月12020年の記事
10月1 9月3 6月1 5月6 4月11 3月12019年の記事
12月1 7月3 6月2 3月1 2月22018年の記事
11月2 10月2 8月1 7月3 6月4 5月4 4月6 3月6 2月5 1月12017年の記事
12月3 8月6 7月21 6月29目次
冠婚葬祭のフォーマルなシーンでは着用する礼服は、ベント(切れ込み)があるスーツはふさわしくないという声をよく聞きますが実際どうなのでしょうか?
昔は運動を伴わない礼服においてはノーベントが適切だという考えでしたが、いまはスーツの背中やサイドにベント(切れ込み)が入っていても問題ありません。
そのため、動きやすくスタイリッシュに見えるベント(切れ込み)のあるジャケットを着用する男性が増えています。
こちらの記事では、礼服にベント(切れ込み)はマナー違反ではない3つの理由について解説します。
フォーマルなシーンでは着心地は重視されないため、あえてスーツのジャケットにベント(切れ込み)を付ける必要がありません。
そのため結婚式、葬儀の服装でベントの入った礼服を着ていくことはマナー違反ではありません。
ぜひ参考にしてください。
いまのスーツの原型となるラウンジスーツが1820年ごろ市民権を得たスコットランドの労働者の間でラウンジで、くつろぐ服として誕生しました。
当時は作りも粗くて雑だったため機能性のないノーベントのスーツでした。
その後、乗馬するときにセンターベント(背中の切れ込み)が作られたり、剣を取り出すためのサイドベンツ(両サイドにある切れ込み)が作られたと言われています。
歴史とともにスーツは、機能性が改善されているのです。
両サイドや背中に切れ目のないノーベントのスーツは、その見た目からフォーマルなシーンにふさわしいと思いがちですがあえて礼服のジャケットはノーベントという決まりはありません。
40代以上の男性が着用する礼服、ダブルのスーツでかたちはBOX型。こんなジャケットをイメージしているならノーベントですが。
「着心地がいいか?」「型が古臭くないか?」「カッコ悪くないか?」など機能性や見た目の印象を大切にするなら礼服にベント(切れ込み)があった方がよいと思います。
最近の礼服事情からベントの有無についてチェックしました。
当店、礼服レンタル相羽のスタッフがスーツ量販店のAOKIの礼服の型を調査しました。
AOKIの店舗の内どこを探しても40代以上の男性がイメージするようなダブルのスーツでかたちはBOX型、ノーベントこんなジャケットが見当たりませんでした。
最近の礼服のジャケットはスーツに近づいてきている。背中にベント(切れ込み)があるスタイリッシュに見えるジャケットが主流でした。
生地は薄くなりガッチリした感じもありません。
もちろん、ビジネススーツの黒とは違い濃染加工をした濃い黒色をしていますが以前よりも薄くなっている気がします。
アパレル業界20年以上、礼服ビジネスをしているため礼服の色以外は、黒のスーツと同じと言っても過言ではないことはわかってはいたことですが、より感じることができました。
いまは礼服のジャケットには背中にベント(切れ込み)がありシングルが主流となっています。
フォーマルな服装にしきたりやマナーを大切にするイギリス王室の葬儀の様子を確認しました。
そしてこちらの写真は、女王の国葬前日に撮られたお写真ですね。これからはこちらの4名を中心に王室とイギリスを盛り上げていかなければなりませんね!! pic.twitter.com/q2SbpkUt2s
— 女王陛下 (@victoria1819) October 1, 2022
Twitterでイギリスの国葬と検索してみました。
エリザベス女王の国葬 pic.twitter.com/ltHGDDICbU
— エミリーMGR (@emirry_mam) September 27, 2022
こちらがイギリスの国葬で検索したツイートです。画像ではわかりにくいのですが、エリザベス女王の国葬に参列した方たちはサイドベントのジャケットを着用しています。
後ろ姿をすっきりと見せることができるセンターベントのジャケットやエレガントな着こなしになるサイドベントのジャケットをイギリス王室の国葬レベルでイギリス王室の人達が着用していることを考えたら礼服にベント(切れ込み)はマナー違反ではないと言えますね。
センターベント、サイドベンツ、フックベント等、スーツのジャケットに切れ込みがあると多少華やかな印象になってしまいます。
また日本ではフォーマルなシーンでは着心地は重視されないこと。昔ながらの礼服を好まれる男性も少なくありません。
年配の男性はスタイリッシュな礼服に抵抗を感じる方もいるでしょう。
黒色の濃さやかたちなどお客さんの関心や重要性が薄れており、礼服にスーツは近づいているものの切れ目のないノーベントも問題ありません。
参列する立場や格式、参列する人の服装や会場の雰囲気に合わせてジャケットのかたちを選びましょう。
今回は、冠婚葬祭用の礼服のかたちベント(切れ込み)についてご紹介いたしました。
フォーマルなシーンでは着心地は重視されないため、あえてスーツのジャケットにベント(切れ込み)を付ける必要がないだけです。
そのため結婚式、葬儀の服装でベントの入った礼服を着ていくことはマナー違反ではありません。
間違った葬儀の服装マナーで失礼にならないように注意しましょう。