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公開日:2023/12/13最終更新日:2023/12/14 尾州のウール評判はどうなの?いま世界が注目する生地の魅力に迫ってみた!

当店、礼服・喪服レンタルの相羽では、メンズオールシーズン礼服をリニューアルしました!今回のリニューアル内容は、礼服の質感や風合いを決めると言っても過言ではない生地に特化しています。

いま世界でも注目されている尾州生地をメインに商品ラインナップを揃えました。

この尾州生地は、老舗アパレルブランド「タケオキクチ」が採用していることや、新宿伊勢丹の世界的なバイヤーの評価が高く、人気が出ています。

また東京ガールズコレクション(TGC)でも注目されており、国内から世界に向けて尾州の生地の繊細な折柄や柔らかな風合いについてを魅了するような発信もされています。

このような情報を目にする度に尾州生地の魅力について再認識されていると実感します。

 

今回は、いま最も注目されている尾州生地のウールの評判はどうなのか?調査した結果についてまとめてみました。

尾州のウール評判は?何がそんなに凄いの?

尾州の生地

当店では時代の最先端をいくためメンズオールシーズン礼服をリニューアルしたことをお伝えしていますが。。。

国内ハイブランドで採用され始めたことをきっかけに尾州のウールは再認識され始めています。

東京ガールズコレクション(TGC)がプロデュースしたファッションショーでは、尾州ウールの衣装が登場したことで世界のハイブランド「シャネル・エルメス・クリスチャンディオール」などが注文したことからも世界からも認めたことは間違いないでしょう。

でもそもそも尾州生地って何がそんなに凄いのか気になりますよね。

尾州のウール評判のよさについて迫ります!!

尾州生地は、世界三大ウール産地のひとつ

世界三大毛織物産地は、イタリアのビエライギリスのハダースフィールドと日本の尾州だと言われています。

愛知県の一宮市を中心とする尾州地域は、日本一の毛織物生産地として発展を遂げてきました。

木曽川の生地の仕上げに適した軟水と砂壌土で基石のような小石があり綿花の栽培に適した土地(土地がよく肥えて作物がよくできる土地)で綿織物の産地として発展してきました。

その歴史は古く明治後期には毛織物を始めています。これまで培ってきた技術により評判のよい毛織物の産地として認められました。そんな尾州ウールは、ブランディングも進め品質基準を満たした生地や製品に尾州マークを付与されています。

生地の国内生産量の約80%を誇ります。 いまでは世界でも認められた尾州ウールとなっています。

尾州の人柄がよいものを作り上げる

尾州は、 愛知県一宮市を中心に、津島市、稲沢市、江南市、岐阜県羽島市を一体とした地域のこと。

愛知県の尾張西部エリアから岐阜県西濃エリアまでを尾州と呼ぶようです。

この地域の人柄は、皆さんもご存じかもしれませんがおおまかに9つあると言われています。

  • 地元愛が強い
  • 合理的
  • リサイクル文化が根付いている
  • 派手好き
  • プライドが高い
  • 努力家
  • 生真面目
  • 流行に敏感
  • ブランド物が好き

このような愛知の県民性からも尾州のウールは良質な生地が作られるのだと伝わってきますね。

地元を大切にする精神により尾州の地域自体がひとつの大きな繊維工場になっていったのかもしれません。

 

なお倹約家でリサイクル文化が根付いていることから、価値のあるウールは無駄なく利用されています。例えば生地を集めて再生する毛七(けしち)は昔から尾州地域で行われているリサイクル文化だそうです。

毛七(けしち)は、ウール70%という意味で残りは合成繊維を混ぜて作られた生地。

製造工程で余ってしまったウールを綿に戻してリサイクルして新しい商品を作り上げるには、反毛機でウールをほぐして、繊維を糸に戻して昔ながらの織機を使って織物に仕上げていく高い技術が必要です。

愛知の尾州地域のもったいないの精神があったからこそすばらしい技術が培われたのではないでしょうか。

尾州の地域自体がひとつの大きな工場

尾州の生地が、これほど高い品質を維持でき国内のアパレルブランドや海外のハイブランドから信頼を得ているのは「尾州の地域全体が一つの大きな繊維工場」になっていることが上げられます。

一本の糸から一つの生地に作り上げるには、数多くの工程(紡績、撚糸、染色、製織、編立、整理加工など)が必要です。

この一つ一つの各工程のプロフェッショナル集団が作り上げていくスタイルのため、他の産地にはない品質の高さを維持できるのです。

生地の丈夫さだけではなくやわらかさやなめらかさについても、触るだけでも違いがわかると言われています。

木曽川の水が生地の仕上げに適している

スーツや礼服の生地を作るときには、自然な色に染まるように軟水が使われます。

木曽川の水は、水質がよく硬度が低い軟水のため糸、織物の染色と仕上げに適しているのです。

なお世界の三大ウールの産地であるイギリスのハダースフィールドでも水道は硬水なので使用せず近くに流れるホルム川の水(軟水)を汲み上げて、生地の仕上げするときのお水として利用しているようです。

生地の仕上げにはお水の質や硬度がかなり影響していることがわかります。地域を流れる木曽川のお水も生地にとってプロフェッショナルなものだったのです。

尾州マークでブランディング

尾州(びしゅう)マーク

尾州地域の人柄と生地の仕上げに適した木曽川のお水により地域全体が一つの大きな繊維工場となりました。

一つ一つの工程(紡績、撚糸、染色、製織、編立、整理加工など)すべてがプロフェッショナルで品質のよい生地が出来上がります。

この尾州ウールのよさをより多くの方に知ってもらいたいという想いから「尾州マーク」を作ってます。

尾州の生地

この尾州マークとは、「尾州産地で織布、編立及び整理加工の2工程で行われていること」「尾州産地で培われた技術的優位性や意匠性を活かして製造されたものでモノづくりのストーリーを消費者に訴求することができる製品等であること。」この2つの条件を満たさないと尾州マークの認証を取得することが出来ません。

尾州マークのタグが貼られた商品は、すべてモノづくりのストーリーがあるのなら作り手の熱い想いを感じることができるのではないでしょうか。

冒頭でご紹介したように当店、礼服・喪服レンタルの相羽でも尾州生地で仕立てた商品にメンズオールシーズン礼服をリニューアルしています。

尾州のウール メンズオールシーズン礼服をリニューアル

当店が考えるモノづくりのストーリーは、こだわりの素材から生まれる着心地と上質感「大切な日だから最高級の逸品を!」国内アパレルブランドや海外ハイブランドが注目する尾州生地。です。

お客様の大切な一日を尾州ウールの礼服で華を添えていただけたら幸いです。

まとめ

紳士服量販店やデパートのフォーマルウェア売り場に足を運んでみると、数年前のスーツの生地よりも上質感が全体的に上がっています。

お客様が礼服やスーツに求めるものは、コスパのよさより上質感や着心地を重視するようになっており今後も生地の質を重視する流れは続くと考えています。

礼服の相場よりも高い商品を選べば、フォーマルな装いをすることができますがそこに何か足りないと感じることがあるはず。

尾州ウールの何が凄いのか?その答えは、「モノづくりのストーリーがあること」尾州地域の各工程の作り手の想いや商品化させていただいた当店相羽の想いが伝わるとうれしいです。