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東京ガールズコレクション(TGC)は日本最大級のファッションイベント。「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに海外の若年女性向けのへ情報発信を目的としたファッションフェスです。
東京ガールズコレクション(TGC)が東海3県で開催されたのは約11年ぶり、尾州生地の衣装をまとったモデルが夜の神社の境内でランウェイをしました。
このファッションフェスがきっかけに国内のアパレルブランドや世界のハイブランドが尾州生地に注目しています。
愛知県一宮市の尾州地域でつくられる毛織物は、今後世界を魅了するのか!?尾州生地について解説します。
今回は「BISHU COLLECTION produced by TGC」をテーマに地方の活性化と尾州生地のPRを目的に企画されました。
東京ガールズコレクションが尾州生地を推した理由についていくつか考えてみました。
尾州の地域では、生地が完成するまでの数多くの工程(紡績、撚糸、染色、製織、編立、整理加工など)にプロフェッショナルな集団(企業)が協業し良質な生地を作り上げていくほかの地域にはない強みがあります。
車いすテニス男子の小田凱人選手は、尾州生地を使ったスーツを着て登場。
歌手の平原綾香さんは、尾州ウールでつくられた1点物の衣装をまとってランウェイしました。
そのほか、尾州ウールで作られた衣装をまとったモデルが登場し会場はかなり盛り上がったようです。
「BISHU COLLECTION produced by TGC」のランウェイでは、衣装の生地を作った方も紹介されています。
55年間、ずっと尾州ウールを作り上げていた生地織職人の足立さんです。
有限会社カナーレの代表である足立さんの理念は、「世界に2つとないものを」です。
どんなに苦しい時代でも足立さんが作った生地で笑顔になってくれる方がいたという代表メッセージにモノづくりの熱いメッセージが伝わってきました。
足立さんが得意とするのは、旧式のションヘル織機。
ションヘル織機は、ヴィンテージな風合いの生地が出来上がります。
高速織機のように大量生産することができません。小さな隙間に糸を1本ずつセットする必要があります。今主流の高速織機の5分の1ほどのスピードでしかおることが出来ません。
ションヘル織機は、手間と時間をかけた分だけ生地に負担をかけず織ることができるメリットがあるのです。また手織りのような柔らかな風合いに仕上がるため国内のアパレルブランドや世界のハイブランドから評価が高いです。
尾州生地は、生地織職人の足立さんのような各工程のプロフェッショナル集団が作り上げる生地です。
例えばションヘル織機に糸を1本ずつセッティングする工程。その数は1万本を超えることもあり得るでしょう。
1日かかっても作業が終わらないことがあっても決して妥協しない。
このモノ作りの熱い想いがあるからこそ、尾州の生地ならではの品質の高さ、軽さ・やわらかさ・なめらかさを出すことができます。
有限会社カナーレの代表である足立さんは、世界のハイブランド「シャネル・エルメス・クリスチャンディオール」などが注文された生地を手にしながら熱く語られていました。
尾州生地は、品質の高さと着心地がいいことから再評価されていますが、手間がかかり作業効率の悪い作業をやる方が減っているのが悩みでした。
誰でも楽して稼ぎたいものですし、何か手を打たなければションヘル織機を使いこなせる職人さんはいなくなってしまうかもしれないと感じたのが生地メーカーを営む小塚さん。
足立さんの決して妥協しないモノ作り姿勢が人を動かしたのです。足立さんの確かな技術を次世代につなげるために若手の男性社員も採用を始めたようです。
生地メーカーを営む小塚さんは、NHKの取材の中でこう語っていました。
人の感情に訴えるような生地。これがなくなってしまうのは、やっぱりさびしい。人に感動を与えるような機会というのを続けていきたい
尾州生地には、各工程のプロフェッショナルがそれぞれの熱い想いが込められているからこそ人の感情に訴えるような商品が出来上がるのかもしれません。今後、足立さんの技術の伝承が進み若手男性社員に受け継がれていくのだと思います。
尾州生地は、品質の高さと着心地がいいだけで国内のアパレルブランドや世界のハイブランドが尾州生地に注目しているわけではありません。
今回の東京ガールズコレクション(TGC)とのコラボは、新しい取り組みとして世界を魅了したことでしょう。
尾州生地の衣装で真清田神社の境内をランウェイした車いすテニス男子の小田凱人選手や歌手の平原綾香さんそのほか、尾州ウールで作られた衣装をまとったモデルさんたちの姿を見てファッションフェスに来たファンの方たちはきっと共感するはずです。
いまは、個人がSNSで情報発信できる時代なので良いものはすぐに拡散されます。尾州生地の可能性を信じて新しい取り組みを始めている地域の方々とその熱い想いに共感した東京ガールズコレクション(TGC)の柔軟な姿勢に素晴らしいと感じました。
そのほかに新宿伊勢丹の世界的なバイヤーが尾州生地とコラボしたり尾州マークを作りブランディングして生地の価値を高める取り組みもされています。
いいものを作り続けていればいつかきっと誰かの目に止まり注目される。
そんな時代は終わってしまったのかもしれません。
尾州生地は、尾州の地域自体がひとつの大きな工場として成り立っているため各企業が協業し知恵を出し合い商品の価値を高める取り組みが成功したと言えます。
生地メーカーを営む小塚さんに採用された若手男性社員が、数年後には新しい取り組みから尾州生地の付加価値を高めてくれるのではないかと期待もしています。
尾州生地は、品質の高さと着心地がいいだけではない商品です。尾州生地で仕立てられた商品を手にすると、きっとモノづくりのストーリーを感じることができるはずです。人の感情に訴えるような生地だからこそ東京ガールズコレクション(TGC)もコラボしたのかもしれませんね。
そんな魅力的な生地で仕立てられた礼服を着用して欲しい想いから当店、礼服・喪服レンタルの相羽では、メンズオールシーズン礼服をリニューアルしました。いま東京ガールズコレクション(TGC)のファッションフェスのコラボをきっかけに世界のハイブランドも注目している尾州生地をメインに商品ラインナップを揃えました。
冠婚葬祭では、フォーマルな装いが求められるため生地の質感や見た目にもこだわる方が多くいます。当然、尾州生地で仕立てられた礼服は、素材から生まれる着心地と上質感を肌で感じることができるはずです。
ただ尾州生地の礼服をオーダーメイドすると、相場以上となるため買うのはもったいないです。
数年に1度ほどしか必要としない礼服だけど、大切な日だから最高級の逸品をと考えている男性は、ぜひ当店の礼服レンタルをご利用ください。