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「身長○cm、ウエスト○cmだから、このサイズでいいですよね?」
実は、これだけでは判断できないことがあります。
喪服をネットでレンタルするとき、多くの人が最初に見るのはサイズ表だと思います。身長、ウエスト、股下などを見て、自分に合いそうなサイズを選ぶ。もちろん、それは大切です。
ただ、10年以上、礼服・喪服のレンタルでお客様のサイズ相談を受けてきた経験からすると、サイズ表だけでは判断しにくい人もいます。
私がサイズ相談をするときに、まず確認するのは「身長・体重・ウエスト」です。そして、普段のスーツサイズが分かるなら、それも聞きます。さらに重要なのが、普段着ているスーツがワンタックなのか、ノータックなのかです。
普段のスーツサイズが分からない人には、身長・体重・ウエストを聞きます。
たとえば、身長170cm、ウエスト83cm、体重70kgという人と、身長170cm、ウエスト76cm、体重60kgという人では、数字の組み合わせから想像する体型が違います。
この3つの数字が極端に特殊でなければ、ある程度のサイズを提案できます。一方で、数字のバランスが特殊な場合は、もう少し話を聞きます。
これは、何か特別な計算式があるわけではありません。たくさんのお客様のサイズ相談をしてきた中で身についた、経験則による部分が大きいです。
「普段のスーツはAB体です」というところまで分かっていれば、さらに判断しやすくなります。
そこに身長を加え、普段のスーツがワンタックなのか、ノータックなのかを確認します。
一方で、「ユニクロのLです」のような情報だけでは、礼服のサイズを判断するのは難しいです。ブランドや服の種類によってサイズ感が違うからです。
ここは意外と知られていないところです。
ワンタックとノータックでは、パンツの太さが違います。一般的にノータックのほうが全体的に細く、ヒップや膝回りも細くなります。
そして、それに合わせてジャケットも作られています。
パンツが細ければジャケットも細め、パンツが太ければジャケットも太めになります。
そのため、普段ノータックのスーツを着ている人が、同じサイズのワンタックの礼服を着ると、「ちょっと大きいな」と感じることがあります。
場合によっては、一つサイズを落としたほうが普段のイメージに近くなることもあります。逆も同じです。
サイズ相談で少し注意が必要なのが、お腹だけがかなり出ている体型の人です。
こういう人は、お腹の下でパンツを履いていることがあります。
すると、普段履いているパンツのウエストサイズだけを見ると、それほど大きくありません。
しかし、ジャケットを合わせると、お腹が出ているため前のボタンが閉まらないということが起こり得ます。
パンツの太さに合わせてジャケットも作られるため、パンツのウエストだけを基準にしてしまうと、ジャケットが細すぎる場合があるのです。
逆に、身長と体重から見ると細身なのにウエストだけ大きい人もいます。
たとえば、170cm・60kg・ウエスト85cmくらいの場合、身長と体重だけならY体が近くても、パンツはAB体程度が必要になることがあります。
その場合、パンツを優先すればジャケットはかなり大きく感じる可能性があります。
こういう体型の場合、既製服で上下とも完全にピッタリ合わせるのは難しいことがあります。
これは喪服の品質の問題というより、既製服そのものの限界です。
喪服のサイズ表は、もちろん参考になります。
ただし、人の体型は一人ひとり違います。
同じ身長・体重でも、肩幅、胸回り、お腹の出方、普段のパンツの履き方などによって、着たときの印象は変わります。
だから私は、サイズ表だけで迷っているお客様には、電話やメールで相談してもらうようにしています。
実際、サイズについてメールで10往復くらいやり取りしたお客様もいました。
そこまで確認してからレンタルしていただき、返却後に「イメージ通りでした」と言っていただけたことがあります。
また、海外のサイズ表記、たとえばイタリアサイズで相談されるお客様もいます。
そういった場合でも、分かる情報を一つずつ確認しながらサイズを考えます。
そして商品が届いた後に、「よかったよー!」と言っていただけると、やはりサイズ相談をしてよかったと思います。
喪服をレンタルするとき、できれば次の情報を用意しておくと相談がスムーズです。
・身長
・体重
・ウエスト
・普段のスーツサイズ(例:AB体など)
・普段のスーツがワンタックかノータックか
この情報があれば、レンタル店側もサイズを判断しやすくなります。
ここは利用する側からすると、少し難しいところです。
必要な情報をきちんと伝えたとしても、レンタル店側がその情報をどう判断するかは、お店によって違います。
だからこそ、サイズに不安があるなら、自分だけでサイズ表を見て決めてしまうのではなく、レンタル店に相談してみることをおすすめします。
私なら、友人から「ネットで喪服を借りるんだけど、サイズどうしたらいい?」と聞かれたら、こう言います。
「身長、体重、ウエスト、普段のスーツサイズ、それとワンタックかノータックかを確認して、まずは俺に聞け。」
喪服のサイズ選びは、サイズ表だけで完結するものではありません。
身長・体重・ウエストに加えて、普段のスーツサイズやワンタック・ノータックまで分かれば、より実際の着用感に近いサイズを考えることができます。
そして、数字の組み合わせが特殊な場合や、自分の体型に合うサイズが分からない場合は、無理に自分だけで選ばないこと。
レンタル店に相談するのが一番です。
10年以上、たくさんのお客様のサイズ相談をしてきましたが、最後はやはり経験です。
数字を見て、普段の服装を聞いて、その人がどんなサイズ感を好むのかを考える。
「サイズ表の数字」だけでは分からない部分こそ、レンタル店に相談する価値があると思います。