皆様は急な冠婚葬祭に見舞われた経験はないでしょうか。
私はそのたびに礼服の準備でバタバタしていました。
結婚式ですと、男性ならばブラックスーツに白ワイシャツ、靴下の色を白にしないように…という最低限のマナーを守れば、お手持ちのビジネススーツでもなんとか事なきを得られるかもしれません。
しかし葬儀の場合、お通夜で喪服を着ていない人はなんと1%~2%しかいないというのです。
つまり、お通夜では喪服を着るのがマナーということで、喪服以外の服を着ていくと「非常識」ととられかねないということです。
しかし、冠婚葬祭が必ずしも計画的に行われるかというと、そうとも限りません。
そこで今回は、福岡で急な冠婚葬祭が起きた時でも安心な、礼服レンタルの方法について、体験談を交えてお伝えしていきたいと思います。
礼服レンタルについてお伝えするまえに、そもそも礼服とは何か、ということを知っておく必要があります。
礼服とは、儀式典礼などの改まった場で着用が求められる服で、フォーマルウェアとも言います。
礼服はたくさんの種類があり、時間帯によって礼服の種類が変わることもあります。
しかし日常生活の中で主に礼服が必要になるのは結婚式・葬儀の2種類でしょう。
この2種類で対応できる礼服が用意できていれば、いざというときに慌てずに行動することができます。
結婚式の際はダーク系のスーツに白系統のネクタイ・ワイシャツ・ハンカチをあしらうのがベターです。
葬儀の際は全身黒色のブラックスーツ、ジャケット・スカート・パンスト・真珠のネックレスをあしらうのがマナーです。
先ほど、葬儀の場で喪服を着ない人は2%ほどしかいないと記述しましたが、だからといって全員が礼服を用意しているかというとそうではありません。
20~30代の男女では、約50%の人が礼服を持っていないということがわかっています。
つまりは急な冠婚葬祭があった際には、周りに礼服を借りたりレンタルしたりしながらやりくりしている人が多いということです。
福岡では、中央区含む市内だけでも50以上の結婚式会場、そして葬儀場になると100ホール以上存在します。
めったに登場しない礼服ではありますが、これだけ多くの会場があるということは、今後必ず礼服を着る機会もあるということでしょう。
礼服は1着持っておくのが安心ですが、実はかなりのお値段がします。
また男性ですと喪服で着るブラックスーツを結婚式でのスーツに回すこともできますが、女性は喪服を結婚式で着ることはできません。
そのため女性だと、喪服と結婚式のドレスコードで2着も揃えなければいけない、ということになってしまうのです。
礼服は、付属品含め大体以下の価格で販売されていることが多いです。
結婚式・葬儀で着れるブラックスーツ…2万~
結婚式で着るドレスコード…3万円~
葬儀で着る喪服…4万円~
いつ着るかわからないものに、これだけの値段を出すのはためらってしまいます。
しかも1度買ってしまうと、体系の変化があった際に着れなくなってしまった…というトラブルも発生します。
また喪服は着る機会がないとずっとクローゼットの中に眠ってしまい「たんすの肥やし」になってしまいます。
知人で喪服をずっとタンスに入れていたせいで、カツオブシ虫がついてしまい、虫食い穴が出来てしまってすぐに量販店で喪服を買いなおしている方がいました。
冠婚葬祭の機会が多い方ならば1着もっておけば安心ですが、年に1回あるかないか…という方は購入を迷ってしまう方も多いはずです。
そこで便利になってくるのが今話題の礼服レンタル会社なのです。
私が初めて礼服レンタルの存在を知った時に、とても変な感じがしました。
なぜなら、冠婚葬祭は急なのにレンタルなんてできるのだろうか?という疑問を抱いたからです。
しかし自分自身礼服レンタルをするにあたって、礼服レンタルについて色々調べていくうちに、その疑問が解消されていきました。
レンタルの仕組みですが、ほとんどのレンタル会社がインターネットでの申し込みができるようになっています。
また会社によっては大手ショッピングサイトと提携しているところもあるので、ポイントをためたり使ったりできることもあります。
流れはいたってシンプルで、サイトから今現在貸し出ししている礼服を探し、自分の体系にあったサイズを選択、利用日を入力してネットから注文します。
カードや代引きなどで料金を支払い、当日にそのまま着用します。
返却は、そのレンタル会社が提携している配達会社に持ち込んだり、あらかじめ一緒に送られれてくる返送用段ボールに詰め込んで返送期間内に返却すればOKです。
また、ほとんどの会社が付属で必要となるハンカチーフ・ネクタイ・数珠・ベルト・靴・ネックレス・バッグ・ストッキングなどをセットにしてレンタルをしています。
福岡で礼服レンタルしている会社は、福岡市内だけでも10以上存在し、会社によっては夕方までにネット申し込みすれば当日に配達してくれるところもあるので驚きです。
急な冠婚葬祭でもスマホ1つで対応してもらえるのはとてもありがたいですよね。
また、時間があり試着をしてからレンタルしたい、という人のために、店舗で試着してからレンタルできる会社もあります。
会社によってまちまちですが、福岡の礼服レンタル会社をいくつか利用したりサイトを拝見したりしてわかったのが、大体以下の値段です。
男性ブラックスーツ…付属品・送料・返送料含めて6000円前後
女性ドレス…付属品・送料・返送料含めて9000円前後
女性喪服…付属品・送料・返送料含めて8000円前後
またレンタル会社によっては、プラスで何百円か払えば万一の汚れや破れにも保障がきくプランを用意しているところもあります。
私が礼服レンタルを利用したのは、2017年の3月のことでした。
元気だった祖母が急に体調を崩し、そのまま在宅介護となり息を引き取りました。
祖母を天国へと送り出す葬儀を行うにあたり、喪服を着なければいけませんでした。
もともと喪服を持ってはいましたが、そのとき私は妊娠7か月でおなかが大きく、手持ちの喪服を着ることができませんでした。
そこで福岡の礼服レンタル会社をいくつか検索し、1番安く見繕ってくれるところでレンタルすることにしました。
ネットでの操作も普段しているネットショッピングと大差なく簡単で、次の日にはマタニティ用の喪服が到着しました。
付属品はもともと持っていたので、喪服だけのレンタルで値段は約3000円程度で済みました。
当日も慌てることなく葬儀に出席できて、今でもとても感謝しています。
レンタルする最大のメリットは料金が安くすむところでしょう。
また年齢によってかわる体系に応じてサイズを決めることが出来るのも利点です。
付属品もセットになっているので、頼んでしまえばあとは身1つで出席できる手軽さもあります。
出張先や出先での出席も、一度家まで礼服を取りに帰る手間がない分楽になることもあるでしょう。
礼服レンタルは便利ですが、それでもデメリットは存在します。
システムの体系上配達を用いますので、「万一」が起こりかねないという点です。
例えば配達中に事故があって遅延したりする可能性も0%ではないということです。
あとは福岡県でも配達に時間がかかる田舎だと、当日配達を利用できないところもあります。
そういったリスクが心配な方であれば、値段はかかりますが自分の礼服を1着もっておいたほうが良いかもしれません。
福岡でも礼服レンタル会社はたくさんありますので、冠婚葬祭の回数やデザインのこだわりや料金など、自分のニーズに合わせてレンタルを利用すると良いでしょう。
しかし、こういった礼服レンタルが可能であるという知識が、急な冠婚葬祭のときにあなたや家族を助けてくれるかもしれません。