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12月3 8月6 7月21 6月29今回は礼服・喪服の裾に注目します。皆さん必ず裾上げはされますが、シングルとダブル、どちらで仕上げていますか?私は普段のスーツはダブル、礼服はシングルにしています。
シングル?ダブル?すぐに思い浮かばない方は写真を確認してください。左がシングル、右がダブルです。
実は礼服・喪服の裾はシングルが正解なのです。ダブルはカジュアルになりますのでNGです。エーッ!ウソだろ!と思われる方もいらっしゃると思いますが本当です。30年程前、アパレルのトレンドでダブルの礼服・喪服には裾も合わせてダブルにするという時期がありましたので、ダブルが一般的と思う方が多いかもしれません。特に50代以上の方々は、疑問に思うかもしれませんね。以前、父親に喪服を借りた時にダブルのジャッケットにダブルの裾でした。
何故、ダブルの裾はカジュアル?
諸説あるのですが、最も有力だと思われるものをご紹介します。
19世紀のアメリカで、ある上流階級のパーティーが開催されました。もちろんパーティーですので、服装はフォーマルスタイル、所謂、礼服です。あいにく、その日は大雨でした。交通の乱れで、あるイギリス人紳士が遅れて到着しました。その紳士は、パンツが雨に濡れるのを気にして、裾を写真のダブルのように巻くっていました。急いでいた紳士は、巻くっている裾のことを忘れ、そのままパーティーを終えました。当時のイギリスはファッションの中心(現在でも中心ですが)、アメリカ人は、なんてオシャレなファッションだ!イギリスではあんなファッションをするのか!と感動し、それが広まり、現在のダブルの裾に行きついたそうです。
歴史を振り返って分かるように、ダブルの裾は正式なフォーマルではないのです。
ですので、ダブル=カジュアルということになります。
今回はパンツの裾についてお話ししました。現代社会において、礼服・喪服にダブルの裾の方も多くいらっしゃるので、全く不正解というわけではありませんが、正式なフォーマルの観点からみると不正解になります。こだわる方はシングルにされると良いでしょう。ちなみに、礼服・喪服レンタルの相羽では、全てシングルでお直ししてあります。是非お試しください。