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12月3 8月6 7月21 6月29喪服と言えば黒。日本中の誰もが知っていることですよね。礼服・喪服レンタルの相羽でも黒のものしかレンタルしていません。しかし、大昔の喪服はどうだったのかというと・・・実は白だったのです!絶対にウソだ!!と言われそうですが、事実です。しかも、完全に黒になったのはごく最近のことなのです。喪服の色は白→黒→白→黒と時代とともに変化してきました。
平安時代に白から黒へ
奈良時代に成立した日本最古の歴史書の「日本書紀」によると、そのころの喪服は白だったという記述がされています。それが、平安時代、718年に発令された養老喪葬令で「天皇は直系二親等以上の喪の際には、黒染めの色を着用すること」と定められました。それがきっかけで、黒の喪服が広まっていきました。
室町時代は再び白へ
どういうわけか室町時代に再び白に戻ったようです。理由ははっきりしていないようですが、そもそも、白の喪服を黒の喪服に変えるのにはお金がかかり、一般的な階級の人達には難しいことだったのかもしれません。
現代社会の喪服の色は明治時代から
そして、再び黒い喪服へ。明治時代になると日本は積極的に海外と交流をしてきました。そこでヨーロッパ、アメリカの影響があり、黒い喪服へ変化していきました。そして、明治から大正時代の日露戦争などにより、戦死者が多く、毎日のようにお葬式がありました。そこで白い喪服では汚れてしまい、毎日着ることが出来ないので、汚れの目立たない黒により一層流れていったのです。ここからが、現代社会の「喪服=黒」のスタートです。しっかりと黒が定着して100年程度です。日本の長い歴史を考えればごくごく最近のことなのです。
白い喪服の現在
現在、お葬式で白の喪服を見ることは、ほとんどないのではないでしょうか?私は見たことがありません。最近ですと、歌舞伎の中村勘三郎さんが亡くなった時のお葬式で奥様の好江さんが白い喪服で話題になったようです。未亡人の白い喪服「再婚はしません」という意味があるようです。また、格式の高い家では、嫁ぐ際に白喪服を用意する事は、婚家へ対する礼儀でもあったそうです。
最後に
このように喪服は時代とともに変化をしてきました。知っている方は少ないと思いますので、驚きますね。他にも、現代社会で常識だと思っていることが、昔は180度違ったというケースも沢山ありそうですね。