みなさん、礼服・喪服・スーツを買いに行った時に、販売員さんから、「こちらは春夏物の礼服です。」などと言われたことはありませんか?思い当たる方も多いと思いますが、実はこの言い方、少し間違っているんです。
それは、「春物ではあるが、夏物ではない」ということです。
特にブランド系のアパレルショップでは、春夏シーズンに販売されるスーツ、礼服と秋冬シーズンに販売されるスーツ、礼服と大きく二つに分かれます。
背中の部分に裏地がない物(背抜き)・・・春夏
背中の部分まで裏地がある物(総裏)・・秋冬
この様に分けています。裏地が、あるかないか、だけです。使っている表の生地は同じ場合が多いのです。ブランドの販売シーズンの表現ということになります。
そのように年間通して使っている生地の礼服・喪服・スーツは本来「オールシーズン物」ということになります。あくまでも、生地の厚さであり、裏地は関係ありません。
では、販売員さんは何故そのような言い方をするかと言いますと、ズバリ、知らないからです。ブランド系のショップでは、そもそも、夏物の礼服・喪服・スーツが無い場合が多いため、存在を知らないことがあります。
そうなると、アパレル店員以外の方はもっと分からないかもしれませんね。
数年前にオールシーズン物をレンタルしていただいたお客様に「背抜きだから夏物、間違って送られてきた」と言われたことがありますが、背抜きのオールシーズン物です。シーズンは生地の厚さです。
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