今回は礼服・喪服の袖丈についての内容になります。レンタルの際に参考にして下さい。
まず、下の礼服・喪服の2枚の写真を見てください。
AとB、どちらの袖の長さがお好みですか?Aが好きという方、Bが好きという方、どちらもいらっしゃると思いますが、実は正解があるんです。
正解は・・・・Aです!!!
私の経験上全体の3割程度の方はBがちょうどいい、Aは短すぎる、と言われます。しかし、礼服・喪服を作る上でフィッティング理論のようなものがあり、それにより全体のサイズ、そして袖丈も決まっているのです。
フィッティング理論で言うと、礼服の袖口から親指の先まで「10cm~12cmがベスト」とされています。
AとBの写真はどちらも「身長172cmの痩せ型」のモデルが着用しているのですが、AはY5サイズ、BはY7サイズを着用しています。※Y5…身長170cm程度の痩せ型用 Y7…身長180cm程度の痩せ型用
下の写真を見てください。礼服・喪服の袖口から親指の先までY5は11.5cm程度。Y7は8cm程度です。
礼服・喪服の製造メーカーや一般的なフィッティング理論で考えると、Y5の袖はちょうど良く、Y7は長すぎるということになります。また、礼服・喪服の袖からワイシャツが1cm~1.5cm出るのがベストです。勿論これにも理由があります。それは、礼服・喪服の袖が直接肌に触れないようにし、礼服・喪服を長持ちさせるためです。元々ワイシャツは下着という立ち位置ですから、消耗品であり、礼服・喪服を守る役割もあります。
では、Bの写真のような袖丈がちょうど良い、という見方の根本は何か?それは腕を上げたときに「ワイシャツ、手首が見えちゃうじゃん!」という考えです。確かにY5とY7で腕を上げたときの写真を比べると、Y5は手首、ワイシャツの見える幅が広いです。
ただ、これはこれでいいんです。正解がこの長さなんです!礼服・喪服などフォーマルウェアは立っている時、起立の姿勢の時に美しく見えるように作られているのです!フォーマルウェアを着て腕を大きく回すと、動かしにくいですよね。そのように設計されているんです。。
では、172cmの人がY5とY7を着た全体の写真を見てください。
どちらが綺麗ですか?私はY5だと思います。袖丈が長いのが好きという理由でサイズを決めてしまうと全体が大きくなってしまい、礼服・喪服の良さ、着る方の良さも消えてしまいます。
勿論、このブログの内容が全て正しいわけではありませんが、是非、参考にして下さい。これ以外にも分からないことがあれば、お気軽にお電話ください。最後に・・・当店の礼服・喪服の形、カッコ良くないですか!?アパレル業界に20年携わっている私が言うから間違いないです 笑