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12月3 8月6 7月21 6月29先月、メンズの礼服・喪服の製造メーカーの方とお話をしたのですが、こんな話をしていました。
「最近は夏物の礼服・喪服の発注が少ないんですよ・・・真夏でもオールシーズン物が売れてるみたいです。」
むむっ!!!そうなの!?少し驚きました。さすがに暑いでしょ。ちょっと話を盛っていないか?とも思うのですが、当店の仕入れ先は、全国展開のスーツ量販店やアパレルブランドのスーツ、礼服・喪服を製造している企業。情報は間違いないはず。確かに当店のレンタルでも、今の時期にオールシーズン礼服・喪服の注文も多々ありますので、なくはない話。では、それは何故なのでしょうか?
①礼服・喪服の見た目の理由
夏にオールシーズン物をレンタルされるお客様とお話をしていて一番言われるのが「夏物よりも、オールシーズンの方がしっかり見えるでしょ?より黒く見えるでしょ?」です。確かにその傾向はあります。しっかり見える、黒く見える理由として共通するのは、生地の密度だと思います。風通し、気温を考えているので、当たり前ですが、夏物礼服の方が生地が薄いです。生地が薄くなると、オールシーズン礼服と同等の黒い糸を使用しいたとしても、見た目は薄い色になります。また、生地が軽くなる分、悪く言うとペラペラになってしまいます。そのため、しっかりと見られるように、オールシーズン礼服・喪服を選ぶということです。
②結婚式、葬儀が行われる環境の理由
思い返してみると、昔は家にお坊さんが来たり、お寺に行ってお経を唱えるが一般的だったと思うのですが、最近は斎場で全て行われることが増えています。会場は常にクーラーがしっかりきいているので暑くないんです。むしろ寒いという方もいらっしゃいます。結婚式に関しても、式場内なので同様です。また、コロナ禍になり、結婚式、お葬式どちらもアルコールを出さないことが増えているようです。そうなると、会場まで車で行く方が増えますので、より外にいる時間が減るのです。要するに夏物礼服・喪服でなくても問題ないんです。考えてみると確かにそうだな~と思いませんか?
③販売店側の理由
アパレルメーカー、販売店の一番のリスクは在庫が余ることです。オールシーズン礼服・喪服は一年中販売できる。夏物は夏しか売れない。そうなると、夏物礼服・喪服の仕入れ、製造を少なくするのは当然です。そして、前述したように結婚式、葬儀が行われる環境が変わってきたのも、仕入れ製造減に拍車をかけています。販売スタッフも、少ないものよりも、揃っているものを販売する方が効率が良いので、オールシーズンを販売することになります。弊社は礼服・喪服レンタル事業以外に、アパレル業界に携わっていて、有名ブランドのスーツの販売をしていますが、夏物のスーツを製造しているブランドは、ほぼありません。あるのはブランドが春夏物と言って販売している背抜きのオールシーズン物です。
レディースのはどうなの?
レディースの場合も、①〜③の理由が当てはまります。また、レディースフォーマルは、ジャケット+ワンピースがワンセットになっていて、中のワンピースは半袖や五分袖になっているものが多く、もし、暑い時は、ジャッケットを着ずに、ワンピースのみでも正しい着こなしとなります。※ジャケット+パンツのタイプもありますが最近の主流はジャケット+ワンピースのようです。以前レディースのメーカーと話しをした時もメンズのメーカーと同様に「夏物は本当に需要がないので、生産をやめました。」と言っていました。
最後に
以上のような理由で、最近では夏でもオールシーズン礼服・喪服を着る方が増えています。だからといって、夏でもオールシーズン物がおススメということではなく、どちらでもOKということです。ちなみに当店では、来年の4月5月辺りで、メンズの夏物を何百着と仕入れます。是非ご利用ください。