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公開日:2023/03/31最終更新日:2023/04/01 四十九日のふさわしい服装マナー|カジュアルな私服は大丈夫?

四十九日法要とは、故人が亡くなってから四十九日目に行う大切な法要です。ご遺族にとっては喪が明ける日※忌明け(きあけ)でもあります。

最近では生活スタイルの変化から家族や身内のみで行うことが一般的になってきました。

そのため四十九日に参列するときのふさわしい服装は、

「カジュアルな私服でも大丈夫?」「それとも喪服がふさわしい?」「平服は問題ないの?」

このような四十九日法要に参列する際の服装マナーや注意点について解説します。

四十九日法要とは

四十九日法要は、初七日から数えて四十九日目に行う法要です。

故人は死後七日ごとに裁きを受けると言われています。最後の裁きを受ける四十九日※には極楽浄土にいけるように冥福を祈る大切な法要です。

※浄土真宗はなくなった時に極楽へいけるという考えから故人をしのぶ日としています。

宗教や宗派によって四十九日法要の意味やとらえ方に違いはあるものの、故人を供養するための大切な法要であることは間違いありません。

四十九日法要の服装

四十九日法要の喪主や遺族と一般の参列者で服装マナーについて解説します。

喪主や遺族の服装

喪主や遺族は、準喪服を着用するのが一般的です。

男性の準喪服は、ビジネススーツのかたちに近づいてきていますが生地の色は濃染加工をした濃い黒をしています。

白無地の一般的なレギュラーカラーのワイシャツ。光沢のない無地の黒色のネクタイが基本です。最もフォーマルとされているストレートチップの革靴を履きます。

女性の準喪服は、光沢のない黒無地のワンピース、アンサンブル、スーツが一般的です。

柄のない黒無地のバッグ。黒無地で光沢のないパンプス。装飾品は結婚指輪のみOKです。ネックレス、イヤリングは白か黒のパールを選びます。うっすら肌が透ける程度のストッキングがおすすめです。

喪主や遺族は、三回忌まで準喪服を着用するのがふさわしいとされています。亡くなってから6年後の祥月命日(しょうつきめいにち)七回忌法要以降は、平服を着用しても問題ないとされています。

参列者の服装

参列者は、略式喪服(平服)を着用します。

男性の略式喪服は、黒もしく紺やグレーなど落ち着いた印象に見えるスーツ。ワイシャツやネクタイ、革靴などは喪主やご遺族の服装と同じです。

女性の略式喪服は、黒もしく紺やグレーなど落ち着いた色のワンピース、アンサンブルが一般的です。そのほかバッグや靴・装飾品などは喪主やご遺族の服装と同じです。

弔事の服装は喪主やご遺族よりも格式の高い喪服を着用しないのがマナーとされていますが、準喪服がビジネススーツに近づいており喪服の格式を意識する人が減っています。

そのため四十九日法要の服装は喪服で参列したほうが無難という考えもあります。

カジュアルな私服はNG

四十九日法要の案内に「平服でお越しください」と記載されていることがよくあります。

平服とは礼服などのかしこまった服装でなくてもよいという意味です。そのためカ四十九日法要に参列するときにカジュアルな私服は失礼にあたるので気をつけてください。

喪主やご遺族から四十九日の服装について平服を着用の案内があった場合でも、故人を供養するための大切な法要であることに間違いありません。

黒もしく紺やグレーなど落ち着いた色のスーツやワンピースやアンサンブルを着用しましょう。

子供の服装

四十九日法要に子供が参列するときの服装は、カジュアルな私服でも問題ないでしょうか?

弔事は亡くなった方を弔うという意味があることから、子供の服装にもマナーがあります。

とはいえ大人ほど服装の格式を気にする必要はありません。

こちらで四十九日法要における子供の年齢にあった服装について解説します。

乳幼児の服装

赤ちゃんや乳幼児は葬儀などのお悔みごとには連れて行かない方がいいです。故人との最後の別れの場や四十九日には極楽浄土にいけるように冥福を祈る大切な法要で喪主やご遺族・参列者に不快な想いをさせてしまうからです。

ただ赤ちゃんや乳幼児をどうしても四十九日法要に連れて行かない場合もあるかと思います。

赤ちゃんの服装は、黒や紺などの地味な服が売っていない場合は白やベージュなどの服を選びましょう。

乳幼児の服装は、黒や紺などの地味で目立たない服を着用します。靴下やタイツは黒や白を選び黒い靴をはきます。

幼稚園児や保育園児は、制服があれば着用させて参列します。その際の靴下やタイツは黒や白を選び黒い靴をはきます。

小学生の服装

小学生の服装は、私服で通学する方が多いです。

制服がない場合、男の子は黒や紺のブレザーやジャケットを羽織ります。白いワイシャツに黒や紺のズボンをはきます。女の子は黒や紺のワンピースやスカートを着用します。寒い季節は地味な色のジャケットやカーディガンを羽織っても問題ありません。

中学生、高校生の服装

中学生、高校生は制服があれば喪服の代わりになります。

ただ最近の学生服や高校で通学するときのブレザーがカジュアルなデザインになっていることから注意が必要です。派手なデザインのジャケットは避けて白いワイシャツに黒や紺のカーディガンやブラウスを羽織りましょう。

スカートの丈が短すぎたりルーズソックスをはくと見た目がカジュアルになってしまうのでNGです。

大学生の服装

大学生は、大人と同じように略式喪服(平服)を着用します。

ただ大学生が四十九日法要に参列するシーンはそれほど多くありません。大学生は喪服を購入するよりもレンタルした方が初期費用を抑えられてコスパがいいという考えもあります。

大学生になると紳士服専門店などでリクルートスーツを買うことになります。その際にキャンペーンなどで礼服がお得に購入できたとしてもよく検討しましょう。リクルートスーツと礼服のまとめ買いをするか。レンタルをすべきかよく検討しましょう。

まとめ

今回は、「四十九日のふさわしい服装マナー|カジュアルな私服は大丈夫?」について解説しました。

最近は喪服とビジネススーツのかたちが近づいてきており喪主・遺族や参列する人の服装の格式の差が薄れつつあります。

そのため四十九日はカジュアルな私服でも大丈夫ではないかと思いがちですが、四十九日法要は故人が極楽浄土にいけるように冥福を祈る大切な法要ですから喪服で参列するのがふさわしいです。

一般的に三回忌まで喪服を着用するのがふさわしいとされていますので、四十九日法要もカジュアルな私服は失礼にあたるので注意が必要です。

喪が明ける四十九日も故人を想う気持ちは変わらないため、フォーマルな服装を心がけましょう。