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女性がお通夜やお葬式などの葬儀に参列するときに着用する喪服。
生地の素材まで気をつけた方がいいと知っていますか?
急な葬儀でも服装マナーはしっかりと押さえておきたいもの。フォーマルな装いをする上で喪服の生地も重要なポイントの1つです。
こちらの記事では、女性の喪服の生地の素材について解説します。
女性が着用する喪服の生地の素材は、主に、ウールやポリエステルが一般的です。
天然繊維のウール100%の方が生地がより黒く染まりやすく光沢もないのでフォーマルな装いにあっていますが、最近はポリエステルの方が黒く染まるとも言われており生地の素材は気にしなくてもよいでしょう。
男性の喪服は、漆黒で光沢がないものがフォーマル度が高いとされているので天然繊維ウール100%がおすすめですが、女性の喪服の生地の素材はポリエステルでも問題ないとされています。
これは、日本のフォーマルウェアの歴史を確認してみるとわかります。1970年ごろに女性が葬儀で着用できる洋装の喪服が誕生しています。その後、紳士服専門店やデパートで男性のフォーマルウエアと並んで女性用の喪服が買えるようになっていきました。シルエットがきれいなものが好まれるようになりワンピース、アンサンブル、スーツを組み合わせた喪服のかたちとなっています。
女性も光沢のない黒無地の喪服が基本ですが、洋装の喪服は歴史が浅いため天然繊維にこだわらなくても心配いりません。
いまはポリエステル素材も黒く染まる時代であり、天然繊維と化学繊維の生地の違いを気にする方が少なくなってきました。
男性よりも女性は、コスパを気にする方が多いためフォーマルメーカーがポリエステル素材の喪服もラインナップしたのも影響があるのかもしれませんね。
女性も光沢のない黒無地の喪服が基本ですが、男性ほど生地の素材は気にしなくてもよいでしょう。
急な訃報で葬儀に参列する時には、喪服を用意できないこともあり自宅にある黒いワンピースやスーツで代用したくなることもあります。
女性の喪服の生地の素材は、ウールやポリエステルが一般的なので光沢のない黒無地のワンピースやスーツなら生地が違っても大丈夫と思う方も多くいます。
実際に生地の素材の異なるワンピースとスーツのジャケットを着用すると、色や光沢の違いは一目瞭然。見る人が見ればわかってしまいます。
一見同じように見える黒色でも、フォーマルなシーンでは目立ってしまうので注意しましょう。
お尻が大きくなってキツイ。お胸のあたりが少し太ってワンピースのチャックを上まで上げられなくなってしまったとか。
腕周りが太くなってスーツのジャケットが着れないとか。
久し振りに自宅のクローゼットの中から引っ張り出すと喪服のワンピースやスーツのジャケットのどちらか着れない時があり黒いお洋服で代用したくなる時がありますが、生地の素材が異なり目立ってしまうので避けましょう。
お通夜やお葬式に参列するときに必要な喪服。
女性の喪服も男性と同じように、光沢のない黒無地で同じ生地の素材のワンピースとスーツのジャケットを合わせた洋装のことです。
喪服の中には立場や格式によって正喪服、準喪服、略喪服の3種類あります。
準喪服であれば喪主や遺族以外の立場であれば着用できますし、またお通夜やお葬式などの葬儀はもちろん四十九日・一周忌・三周忌までの法要や法事などにも着用できます。
そのため普段女性が着用する機会が多い準喪服について解説します。
先ほども述べたように女性の準喪服は光沢のない黒無地を選びます。黒ののワンピース、アンサンブル、スーツが一般的です。
フォーマルな装いをする時は肌の露出を抑えるのが基本です。そのためスカートの丈にも注意が必要です。ワンピースのスカートの丈は、ひざが隠れ、ふくらはぎ程度の長さが良いでしょう。また、胸元の大きく開いたデザインもふさわしくありません。
女性の喪服は、ワンピースとスーツのジャケットがセットになっているものが一般的ですが、夏は暑くてスーツのジャケットを脱ぐこともあります。夏にワンピースだけになったときに、肌の露出を抑えるため5分丈以上の袖の長さがある無難です。
昔と今では、生地の素材だけでなくかたちやスタイルが変わってきています。
せっかく喪服の生地の素材にこだわったのに、型が古くてダサいのも後悔してしまいますね。
今どきの喪服のスタイルについて確認していきましょう。
ジャケットは襟のデザインによって襟のあるジャケットと襟の無いノーカラージャケットがあります。
襟のあるデザインでは、ショールカラーテーラードスタイルが人気です。襟のサテンのパイピングがフォーマルな装いになるため遺族が着用する正喪服としても利用できるスタイルです。落ち着いた印象に見せたい50代以上の女性に好まれています。
襟のないデザインでのノーカラースタイルは首回りがスッキリしており重たい印象になりません。一般的な準喪服だけでなく、四十九日・一周忌・三周忌までの法要や法事などに着用する略喪服としても利用できるスタイルです。ウエストにリボンをつければシルエットをきれいに見せることができるので20~40代の女性に好まれています。
喪服以外にも、女性はなにかと必要なものがあります。
バッグや靴、小物など服装マナーに沿って用意しましょう。
喪服以外に最低限必要なものは、こちらの4点になります。
そのほかにお香典を包むための袱紗(ふくさ)も用意しておくと安心です。急な訃報で袱紗(ふくさ)が用意できないときは、白または黒無地のハンカチで代用することも可能です。
お焼香するときに使う数珠もあるとよいでしょう。数珠は宗派によって色や形がことなる場合があるので片手数珠が無難です。
お通夜は急なこともあり、喪服を着用するのは失礼という意見もあります。
「喪服を準備する時間がある=死を待ち望んでいた」
という縁起の悪いイメージを持つ方がネガティブな意見を持っているのだろうと思います。
たしかにお通夜の服装は、平服(略喪服)でもよいとされているので黒やダークグレーなどのワンピースやジャケットで参列する女性もいます。
ただ最近はお通夜であっても葬儀場で行うことが多くなっており、予約をとるまでにある程度日数に余裕があります。
そのためお通夜であっても会場が葬儀場なら喪服を着用するのがマナーです。
今回は、「女性の喪服の生地、素材は何ですか?ウールやポリエステルが一般的は本当なの」という疑問を解決するために主な素材のウールやポリエステルの特徴について解説しました。
男性ほど喪服の生地の素材にこだわる必要はありませんが、ワンピースやスーツのジャケットの生地の素材が違うと見る人が見ればわかってしまいます。
紳士服専門店やデパートのフォーマルウエア売り場、礼服や喪服のレンタルのお店などで用意するのが安心です。
また女性の喪服のかたちやスタイルにも、ある程度流行があるので10年前と今とでは全く別物です。
生地の素材選びと合わせて今どきの喪服のスタイルについて確認してみてはいかがでしょうか。