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公開日:2024/02/09最終更新日:2024/02/09 一般葬のデメリット、メリットは?選ぶ理由について解説

一般葬は、昔から今まで日本の伝統的なお葬式の形式です。

最近は生活スタイルの変化に伴い、内容や規模にあった葬儀のスタイルも選べるようになりましたが、いまでも一般葬は、日本の伝統的なお葬式の形式であることは間違いありません。

一般葬はほかの葬儀に比べて大規模になりがちで大変と思いがちですが、たくさんのメリットもあります。

こちらの記事では、一般葬のメリットと費用や流れについて解説します。

一般葬とは

一般葬は、遺族や親族のほか会社関係の方や友人などいろんな立場の方を特に制限を設けず参列できる葬儀のことです。

関係する方に訃報でお知らせをするほか新聞の訃報の欄に掲載するご家族もいるので、近所の方も参列することもあります。

一般葬の場合には参列者が広い範囲に及ぶため大規模になりがちですが、故人との社会的なお別れをすることができます。

お通夜・お葬式の2日行う葬儀

一般葬は、お通夜とお葬式を2日間かけて行うのが一般的です。

葬儀会場ではなく自宅で行うこともあります。

地域のしきたりや風習によって、お通夜やお葬式の考え方も異なるため十分な配慮が必要です。

一般葬では、いろんな立場の方とお会いすることになるので服装マナーにも注意しましょう。

一般葬から家族葬へ

葬儀の規模は年々縮小傾向になっており、一般葬から家族葬へという流れは今後も続くと思われます。

葬儀に呼ばれたら自分の葬儀に呼ぶという一般的な考えもあります。

このため、親世代は大規模な一般葬で子供や孫の世代まで負担をかけたくないと考えているようです。

規模は小さくなるが、遺族や故人の親しかった方達と集まれる家族葬の人気が高まっています。

一般葬のデメリット

一般葬は、ほかの葬儀よりも規模が大きくなるため準備に負担がかかります。

参列者が多いので色々な方に配慮することも必要です。

遺族が準備することが多い

最近は葬儀会場で一般葬を行うことが多くなっているので、自宅で葬儀を行っていた時よりも負担は減っています。

とはいえ葬儀屋さんと打ち合わせ後には遺族が準備しなければいけないことがたくさんあります。

例えば、遺影の準備・会食の手配・座席の決定・お通夜、お葬式、火葬場に参列する方を決める・訃報を送る・受け付けや駐車場係などお手伝いの依頼をする・喪主のあいさつを考えるなど。。。

葬儀までの数日間に喪服の準備も必要です。

葬儀の当日も参列者の対応に追われることもあり慌ただしい中葬儀が終わってしまうこともゼロではありません。

規模が大きくなる一般葬は、想像以上に準備することが多く大変なのでデメリットばかり目が行きがちですが、考え方によっては達成感や充実感もある葬儀のスタイルです。

一般葬のメリット

一般葬は、遺族や親族以外に故人の職場関係や趣味での繋がりのあった方などいろんな立場の方を一度にお呼びできる葬儀です。

その分規模が大きくなり金銭的にも精神的な負担にもなり大変という声をよく聞きますよね。

ただ一般葬のメリットもたくさんありますので、こちらで紹介します。

  • 多くの方に見送ってもらえる
  • 故人とつながりのあった方に感謝を伝えられる
  • 弔問対応の負担を抑えることができる
  • 香典を葬儀代に充てられる
  • 親族に納得してもらえる

家族葬にはないメリットもあるので、理解した上で葬儀スタイルについて検討しましょう。

多くの方に見送ってもらえる

色々な理由から葬儀の縮小傾向は続いていますが、実際に家族葬を行った方の話を聞いてみると「さみしいお葬式になってしまった。」「静かな葬儀だった。」と遺族として後悔している方もいます。

その点一般葬は参列者の制限をしないので、故人や親族とつながりのある方を呼ぶことが出来ます。故人と最後のお別れの日に多くの人に見送ってもらえることメリットです。

故人とつながりのあった方に感謝を伝えられる

遺族は、いままで会ったことのない方と会う機会を作れます。

例えば故人と趣味でつながっている方とお会いして色々なお話を聞くことも可能です。

故人の大切にしてきた方たちからお話を聞くことで遺族も知らない一面を知ることができます。たくさんの思い出から故人をしのぶよい機会になるでしょう。

弔問対応の負担を抑えることができる

一般葬は、一度に多くの方に見送ってもらえるので弔問対応の負担を抑えることができます。

例えば家族葬のように参列者を制限してしまうと、お葬式を行ったあとに自宅に弔問する場合がよくあります。

通夜や告別式を行わない直葬やお葬式を簡略化した一日葬は、葬儀後の弔問対応が大変です。

家族や身近な方のみの葬儀は、会食や香典返しの準備が不要になるなど経済的な負担は抑えられますが、何か月もの間にわたって弔問の対応をしなければいません。

香典を葬儀代に充てられる

経済的な負担を考慮して参列者を制限した家族葬、お葬式を簡略化した直葬や一日葬でも想像以上に大きなお金が必要になります。

家族葬などは身近な方のみで行うため香典をお断りすることもあります。そのため、葬儀代が安くても自己負担するお金は多くなってしまうこともあります

その点、一般葬は多くの方が参列するためある程度香典が集まります。会食や香典返しなどの準備は必要ですが、香典を葬儀費用の一部に充てられるメリットがあります。

親族に納得してもらえる

葬儀のあり方も変わり家族葬、一日葬、直葬などを検討する方が増えていることは間違いありません。

ただ年配の方の中にはお葬式を簡略化するのは受け入れられないことがよくあります。また地域によってしきたりやマナーを大切に守っているので一般葬以外の葬儀はよくないと考える方もいます。

お通夜とお葬式を2日間かけて行う一般葬が親族に納得してもらえるメリットがあります。

一般葬を選ぶ理由

葬儀の考え方が変わり家族葬を行う方が増えていますが、一般葬の特徴やメリットから一般葬を選ぶ方もいます。

  • 故人に友人・知人が多い場合
  • 故人が若い場合
  • 地域の風習やしきたりを大事にしたい場合

こちらで一般葬がおすすめな方を紹介します。

故人に友人・知人が多い場合

故人に友人や知人が多い方は、一般葬を選ぶことをおおすすめします。

たとえば、長年地区の役員を務めていた方や近所の付き合いを大切にしていた方は、葬儀の参列を希望する方が多くなります。

このような故人の功績で参列を希望する方が多い場合でも、一般葬で子供や孫の世代まで負担をかけたくないと考えている方もいます。

故人の意向も考慮して、葬儀のスタイルを検討することが大切です。

故人が若い場合

若くして亡くなってしまった場合には、一般葬を選ばれることが多いです。

学校関係や仕事関係での参列が多く見込まれるためです。

また40代ごろまでに亡くなってしまうと、親よりも先の場合もあり一般葬で多くの方に見送ってもらいたいという想いもあるようです。

地域の風習やしきたりを大事にしたい場合

地域によって昔ながらの葬儀のスタイルを大切にする場合があるので、一般葬を選ぶことがあります。

近所の付き合いを大切にするなら、参列者の気持ちまで配慮する必要があるからです。

また親族の中に風習やしきたりを大事にする方がいるときは、お通夜とお葬式を2日間かけて行う一般葬の方が納得してもらえます。

まとめ

今回は、「一般葬のデメリット・メリット」について解説しました。

一般葬は、お通夜とお葬式を2日間かけて多くの方に見送ってもらえる昔ながらの風習やしきたりを大事にする葬儀のスタイルです。

遺族が準備することが多く大変に感じる部分もありますが、故人を多くの方に送り出してもらう達成感や充実感も感じるはずです。

一般葬の特徴やメリットを理解した上で、遺族と相談しながら葬儀のスタイルを選んでみてはいかがでしょうか。