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公開日:2024/04/20最終更新日:2024/04/20 結婚式に参列する時の女性ゲストの着物マナー

結婚式にゲストとして参列する際に、和装の着物を着用したい時があります。

着物は、結婚式というおめでたい席に華を添えることもできますのでおすすめの服装です。

とはいえ、普段着物は着用する機会が少ないためどのような種類を選べばいいか、着こなし方など悩みます。

そこで今回は、結婚式に参列する時の女性ゲストの着物マナーについて紹介します。

また着物を着用した際に気をつける立ち振る舞いについても参考にしてください。

結婚式に参列する時の着物マナー

結婚式に参列する時の着物を選ぶ時には、どのような立場で参列するか大切なポイントになります。

「女性ゲストの年齢は?「女性ゲストは未婚、既婚?」「会場の雰囲気は?」など。

礼服やフォーマルドレスと同じように着物にも格があるため、新郎新婦との関係性や立場のほか結婚式の会場にあった着物を選ぶ必要があります。

最近は服装の格をあまり意識しないカジュアルウェディングも人気となってますが、結婚式というフォーマルなシーンでは華やかさだけでなく、きちんとした装いが求められるため着物のマナーを知っておくことが大切です。また、結婚式では新郎新婦が主役であるため新婦より目立つような着物は控えることも重要です。

こちらの記事から女性ゲストの立場別に着用すべき着物を確認しましょう。

黒留袖

黒留袖は、既婚女性が着る着物の中で最も格が高い着物です。

そのため一般的に新郎新婦の母親が着用します。

最も格式が高い着物であるため、親族が祝福する気持ちをこめて黒留袖を着用することもあります。

最近は、甥っ子や妹の結婚式などに着用する方も増えています。

 格式の高い黒留め袖を着用する機会は中々ないためよい思い出になります。

黒留袖は、生地の色が黒の着物で背中と両袖の後ろと両胸に5つの家紋が入っています。

生地には地模様のなくシンプルなデザインで裾部分にだけ模様が入っています

新郎新婦の母親が着用する場合は、格のあるデザイン(鶴や亀、松竹梅など)がふさわしいです。

年齢の若い方が着用するなら、花柄や金糸模様がなどモダンな柄を選ぶとよいでしょう。

色留袖

色留袖は、袖の紋の数によって格式が異なります。

袖の紋が5つあれば最も格の高い正礼装となり黒留め袖と同じ格になり新郎新婦の姉妹、親族が着用します。

袖の紋が1~3つであれば準礼装になるので未婚・既婚の関係なくゲストが着用することができます。

色留袖の袋帯との色のバランスやコーディネイトの仕方によって格式の高い装いになります。

色留袖の着物を白を基調とするだけで、落ち着いた雰囲気になります。

上半身に柄がないのが色留袖に、オレンジやベージュなど色を選べば年相応の落ち着いた装いになり友人の結婚式にも着用されるようになりました。

黒留袖と違って、色留袖に刺繍されている家紋は、誰が使ってもよい家紋が入っているためレンタルもしやすいです。

結婚式で親族が着る留袖って「黒」のイメージしかない方も多いと思いますが、格式の高い袖の紋が5つ入った色留袖で好きな色を選ぶのもおすすめです。

振袖

振袖は、未婚の女性の正礼装です。

新婦の姉妹や友人など未婚のゲストが着用する袖が長い小物です。

友人の結婚式成人式の時に着た中振り袖を着用することもあります。

最近は、結婚式に振袖を着用する女性が減っています。未婚のゲストも、結婚式で着物を着用するなら格式の高い色留袖を選ぶ方が増えているからです。

振袖は白色を基調としていたり白い柄が多いと結婚式にふさわしくないので注意してください。振袖の中で花嫁の衣裳とされる大振り袖は避けましょう。

訪問着

訪問着は、未婚、既婚問わず着用できる女性の準礼装です。

親族として参列する場合は、辻ヶ花牡丹など古典的な柄を選ぶと格式が高くなりおすすめです。

友人として参列する場合には、少し濃い色を選ぶだけで華やかな印象になり結婚式に華を添えることができます。

 

女性の準礼装ですが、濃い色や派手なデザインを選ぶのはNGです。新婦より目立たない衣装になるように心掛けること。新郎新婦との関係性や立場と年齢に適した色やデザインと帯締めなど小物を合わせるようにしましょう。

結婚式の着物姿での立ち振る舞い

結婚式の着物姿でのマナーは、着物の格式のほかに立ち振る舞いまで意識することが大切です。

  • 背筋を伸ばす
  • 立ち座り

 着物は、1枚の布で身体を包んでいるので大きな動きをすると着崩れしてだらしのない恰好になるので注意が必要です。着崩れしないように、立ったり座ったり身体を動かす時はゆっくりと、歩く時は歩幅を小さくするように意識しましょう。

背筋を伸ばす

着物を着用する時には、いつもより少し背筋を伸ばすようにするだけで上品に見えます。

また親族や親しい友人にお会いした時など手を振る場合には、袂(たもと)を意識して反対の手で袖口を抑えるようにしましょう。

立ち座り

着物を着用したまま立つときは、背筋を伸ばしして少し内股ぎみに立ち、片足だけ少し後ろに引くと上品に見えます。

椅子に座るときは、帯がつぶれないように椅子にもたれないように少し浅く座ります。袖が地面についてしまったら袖を膝の中に入れ込みましょう。

まとめ

今回は、「結婚式に参列する時の女性ゲストの着物マナー」について解説しました。

結婚式では、立場や年齢によって黒留袖・色留袖・訪問着など着ていくものが変わります。

色留袖では、袖の紋が5つあれば最も格の高い正礼装となり新郎新婦の姉妹、親族が着用できます。袖の紋が1~3つであれば準礼装になるので未婚・既婚の関係なくゲストが着用することができます。

最近は結婚式に格式の高い着物を着たい女性が増えており黒留袖や色留袖が人気となっています。

着物は、結婚式に華を添えることができますが、着る人の立場によって選ぶべき着物「黒留袖・色留袖・訪問着」も変わります。色や柄もふさわしいか確認しておくと安心です。