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みなさん、礼服のメンテナンスはどうしていますか?普通は、クリーニング店にお願いしますよね。私も同じです。最近では、「洗える礼服・喪服」というものが、専門店で売っています。なんと画期的な礼服・喪服でしょうか。素晴らしい。クリーニング代もかかりません。
でも私が気になったのは、普通の礼服・喪服です。「普通の礼服・喪服は自宅で洗えるのか!」ということです。
今回は、使用しなくなった礼服を洗濯機に入れてみたいと思います。
大丈夫かな…?
最近販売している「洗える礼服・喪服」とはどういった特徴があるのでしょうか?
1.縫製がしっかりしていて、型崩れしにくい
2.縮み、毛羽立ち、色落ちが少ない。検査に合格した生地のみ製品化
3.しわになりにくい
どの会社のページも上に書いたような内容が記載されています。
理由はいくつかありますが、大きな理由は3つあります。
1.生地の色が抜けてしまい、風合いが損なわれる
2.中の芯材が変形し、型崩れが起きる。生地が芯材から剥がれ、パッカリングが起きる
3.ウールはシワになりやすいため、復元しにくい
以上のような理由です。弊社のお付き合いのある、あるファッションブランドでも、「洗えるジャケット、洗えるパンツ」をリリースしていますが、基本的には、芯材の入っていない、ポリエステル100%の生地を使ったものです。
ここからが本題です。
最初に言ったように、今回は「普通の礼服・喪服」です。もともと洗える仕様の礼服・喪服ではありません。
洗濯前の礼服・喪服です。自分で写真を撮っているので、なんだか、グレーのスーツのように見えますが、本当は濃い黒です。
今のところシワもなく、これといった問題はありません。また、洗濯表示をご覧いただいて、お分かりいただけると思いますが、水洗い×です。そして、ウール99.5%、ポリエステル0.5%と、洗うには全く適していないです。
まずは、おしゃれ着洗い用洗剤のエマール、柔軟剤のソフラン、そしてネットを用意します。礼服はネットに入れて、洗濯機へ。
ネットに入れて、躊躇することなく洗濯をスタート!かなり心配になってきました。使用しなくなった礼服・喪服とはいえ心配。
数十分後、洗濯終了です。かなりシワシワです。ただ、若干綺麗になった気もします。洗濯したので当たり前ですが。なにか期待が高まってきました。おそらく大丈夫。後は、アイロンを上手くかければ元通りでしょう。洗濯前の写真と比べると色が落ちたように見えますが、写真の映り方です。濡れているので実際は濃い色になっています。
やっと、礼服・喪服が乾きました。肩、胸回りは芯材が入っているので、時間がかかりましたが。では早速アイロンをかけましょう。しっかりと当て布をして生地が傷まないように。丁寧に、ゆっくり。
下の写真を見てください。
なんと、大成功です!!
とても綺麗に戻りました。心配していた、色落ち、縮みは一切ありません!洗った礼服・喪服はお尻回りにテカリがあったのですが、それも消えています。
今回は成功に終わりましたが、ものによっては色落ち、縮みが出るかも知れませんので、あまりお勧めしません。やはりクリーニング店に持っていくのがベストではないでしょうか?「ダメになってもいい!」という方は挑戦してください。