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12月3 8月6 7月21 6月29高級な礼服・喪服とは?ネット検索すると必ず目にするキーワードは
「黒の色の濃さが重要!黒が深ければ深いほど高級!」
です。確かに間違いないと思います。三度黒という染め方もあるようで、黒の色は高級礼服・喪服を語るには不可欠になります。しかし、それだけでしょうか?いいえ、違います!服は全体のバランスによって価格が決まりますので、良質、高級を決めるポイントは他にもあるのです。それは、
1、生地
2、裏地
3、芯地
です。厳密に言うと他のポイントもあるのですが、この3つは外せないポイントだと思います。
生地
生地が高級かどうかは、糸の細さで判断されます。糸の細さはSUPERという単位で表されます。SUPER100、120、130・・・200と数字が大きくなればなるほど糸が細くなります。SUPER100とは原毛1キログラムで100キロメートルの糸をつくることできる。SUPER120は1キログラムで、120キロメートルの糸をつくることができるということです。これがどういう事か、それは、高級な生地ほど軽くて着やすいということです。
高級生地は一般的にSUPER100以上の糸でつくった生地。そして、SUPER150以上は最高級生地と言われます。
SUPER100以上の生地には基本的に礼服・喪服の内側のポケットにSUPER100などの表示タグが付いていますので、生地が高級か否かは比較的分かりやすいと思います。
裏地
裏地は礼服・喪服の裏に付いているツルツルとした素材です。着用をスムーズにしてくれる生地です。裏地の高級かどうかの判断基準は、裏地がキュプラかポリエステルか?です。
キュプラ・・・綿花からつくる天然素材。湿気を吸ってくれるので、暑い日でも快適に着用できる。また、静電気が起きにくく、乾燥した冬には重宝します。そして、摩擦が少ないため、着用がしやすい
ポリエステル・・・化学繊維なので、大量生産には向いているのが良いところだが、湿気を吸わない、静電気が起きやすい、摩擦が多いとマイナス面も目立つ
キュプラとポリエステル、どちらが高級か分かりましたね。キュプラの裏地の礼服・喪服の方が高級なのです。内側ポケットのタグに必ず記載がありますので、お持ちの礼服・喪服をチェックしてください。
芯地
この芯地が最も分かりにくいです。礼服・喪服の上着の胸回り、肩周りには形を形成するために芯地が入っています。この裏地が高級なものであればバス毛芯という馬のしっぽを織り上げた生地が入っています。バス毛芯は礼服・喪服に張りを与え、立体感を出します。私の経験上、10万円クラスの礼服・喪服にしか使用されません。
ご紹介したように、高級礼服・喪服は色の黒さだけでは判断できません。様々な要素が絡み高級、良質と判断されます。おそらく15万円程度の礼服・喪服であればご紹介した判断基準を全てクリアできると思います。本当に高級なものを着用したい方は、色、生地、裏地、芯地をチェックしてください。納得のできる礼服・喪服が見つかると思います。