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当店「礼服・喪服レンタルの相羽」では、すべての商品にクリーニングを施しています。当店のレンタル礼服をご利用いただくお客様に「清潔な礼服・喪服」を着ていただくために、大手クリーニング会社の「ホワイト急便」と業務提携を行なっています。
なぜこのような事情をお伝えするのかというと、当店「礼服・喪服レンタルの相羽」の礼服・喪服レンタルサービスは「適正な価格である」ことをご理解いただきたいからです。
近年、インターネットの普及も影響して、レンタル礼服・喪服業界を取り巻く環境も大きく変わってきました。高額な礼服・喪服を購入するよりも安い値段でレンタルするユーザーが増えてきました。あまり着用する機会の無い礼服・喪服は、保管方法や保管場所を選ぶこともあり、自分で購入するという習慣が徐々に変わってきたのだと思います。
利用者のニーズに合わせ、ネットのみで営業する礼服・喪服のレンタル会社も増えて来ました。多くの会社は、標準セット4,800円前後、フルセット5,800円前後という価格帯です。さらに10%の消費税が価格に含まれている「内税」に加え、礼服・喪服の往復送料まで無料にしているケースを目にすることがあります。
ユーザーからしてみると嬉しい価格設定かもしれません。しかしそれは本当にユーザーのためになっているのでしょうか?
レンタルという性質上、価格が安いのは当たり前です。しかし実際にはこの価格は、同じ業界で働く私どもからすれば驚きの安さといえます。格安すぎるのです。
「礼服・喪服レンタルの相羽も同じ価格でしょ?」
と言われてしまいそうですが、実は違います。当店の価格は
標準セット4,800円(税抜き)
フルセット5,800円(税抜き)
+
往復送料で1,000円(税込み)
という価格です。トータルすると、お客様からいただく金額は
標準セット6,280円
フルセット7,380円
となります。
正直、周りのネットレンタル店よりも高額です。
では、なぜ当店の価格が他社さんよりも高額なのか?そして高額にも関わらず多くのユーザーに利用してもらっているのか?
その答えは「この金額が適正価格であり、さらに安心も一緒にレンタルしてもらっているため」です。
「何を言っているの?多くの店は4,800円(税込み)5,800円(税込み)、送料無料でしょ!それが、適正価格でしょ!」
と思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
ビジネスをしている上で、必ず経費は発生します。もちろんインターネットのレンタルビジネスでも同様に経費はかかります。
はじめに、当店を含むレンタル礼服・喪服サービスの標準セットとフルセットの内容を確認してみましょう。
標準セット・・・礼服・喪服上下、ネクタイ、ソックス
フルセット・・・礼服・喪服上下、ネクタイ、ソックス、ワイシャツ、ベルト、靴
会社や店舗によって若干の違いはありますが、だいたいはこのようなセット内容です。
この内容から礼服・喪服レンタル業で必要な経費を計算してみましょう。あまり細かい数字はお伝えできませんが、商品でもある礼服・喪服の仕入価格抜きでお話します。
ソックス代金 | 基本的にソックスはプレゼントになりますので、ワンセットにつき1足新しいソックスが付きます。 100円~300円 |
---|---|
礼服・喪服のクリーニング代金 | クリーニング店にもよりますが一般のビジネススーツよりもハイクラスのクリーニングが必要です。 1,000円~2,000円 |
ワイシャツのクリーニング代金 | 100円~300円 |
往復の送料 | お届け先によっても異なります。 2,000円~3,000円/ |
クレジット払いにかかる手数料 | お客様がお支払い頂いた金額の5%程度 |
楽天、ヤフーに出店 | 出店料 年間の出店料、毎月のロイヤリティなど、おおよその総売上金額の10%程度 |
梱包資材 | 100円~300円 |
トータルすると礼服1着を貸し出す際に、4,100円~6700円が経費として発生しているのです。標準セットとフルセットの平均単価を5,300円※(4,800円+5,800円)÷2とした場合、利益として手元に残るのは▲1,200円~▲1,300円ということになります。 マイナスなのです・・・。
これでは慈善事業となってしまいます。
商売を慈善事業で行うことはありません。必ず利益を出しています。ではどのようにして利益を出しているのかを考えてみたいと思います。
経費の中でもっとも経費を圧迫するのが、礼服・喪服の「クリーニング費用」と「送料」です。
まず「クリーニング代」です。礼服・喪服の種類やクリーニング方法にもよりますが、1,000円~2,000円程度が相場です。通常のビジネススーツが高くても1,000円以下であることを踏まえると、礼服のクリーニング料金は高くつくことがわかります。それは生地が特殊であるという理由からです。
次に「送料」。これは運送会社が設定した金額があります。頻繁に利用することもあり、値段交渉を多少は行えますが限度があります。
「クリーニング代金」と「送料」。実はこの2つ。どちらかは必ず必要となりますが、どちらかは場合によっては必要とならないものがあります。それは「クリーニング代金」です。極端な話ですが、クリーニングをしてもしなくても、ユーザーには分からないのです。
そのため、返却された礼服が汚れていない、もしくは汚れが目立たない場合には、簡単な処理をレンタル店で行って次に・・・ということも考えられなくもないのです。
冒頭でも述べたように、あくまでも当店の考え方ですが、税込み+送料コミコミで4,800円では利益はほとんどありません。むしろフルセットだとマイナスになってしまいます。レンタル礼服・喪服業は慈善事業ではないため、どこかで利益を確保しなくてはなりません。
往復送料を削減するために、法人割引を目的に配送業者と契約したとしても、そこまで大きな割引はありません。往復送料を削減できないとなると残る削減先は「クリーニング代」でしょう。
クリーニング代の節約方法として考えられるのは大きく分けて2つです。
クリーニング店と交渉を行ない、費用を安くすることで利益を確保する方法があります。しかしクリーニング店と交渉をしても、往復送料があまり割り引かれないのと同じように、そこまで大幅な割引は受けられません。
クリーニングをしないという場合もあります。「しない」というと語弊がありますが、返却された礼服がクリーニングを必要としないレベルの場合、簡単な拭き取り作業や消臭剤をスプレーするだけでそのまま再レンタルされている可能性があるのです。
すべてのレンタル礼服業者が該当するわけではありません。しかしクリーニング代金が経費削減の大きなポイントであることは確かです。
当社の考え方ではありますが、本来クリーニングを行なっていることは、大きなアピールポイントとなります。礼服をレンタルするユーザーが不安に思う点は「レンタルは繰り返し利用する」ということです。
その不安を少しでも払しょくできるのが「クリーニング」ではないでしょうか?そのため当店としてはアピールポイントであると考えています。だからこそ当店のサイト内では至る所で「クリーニングを専門業者にお願いしている」という内容を記載しています。
しかしアピールポイントとなるはずのクリーニングに関しての記載を掲載していない会社もあります。クリーニングをするのは当然だから書く必要がないと考えているのか、それとも・・・。
礼服レンタルの相羽の料金は適正な価格です。利益もいただきつつ、お客様に安心して清潔な礼服・喪服をお届けしたいと考えています。
たしかにトータルの価格で見ると、当店の価格は高いです。しかしこの価格にはそれ相応の理由があるということはお分かりいただけたと思います。変に価格競争に参加し、商品であるレンタル礼服・喪服の質を下げることはしたくはないのです。