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公開日:2023/04/30最終更新日:2023/04/30 お葬式、女性の適した服装は?恥をかかない着こなし方とマナー

お葬式に参列するときの訃報は急に届くことがありますが、故人と最後のお別れの儀式であるため身だしなみを整えてフォーマルな装いをすることが大切です。

女性の正式なフォーマルな服装の喪服にはマナーがあり、いくつか気を付けたいポイントがあります。

こちらの記事では、女性がお葬式に参列するときの服装マナーについてご紹介します。

喪服と礼服の違いは?

冠婚葬祭のときに着用する服装は、礼服や喪服またブラックフォーマルと言いますが違いはあるでしょうか?

一般的に結婚式では礼服、お葬式では喪服を着ると言いますが、どちらも同じものでかまいません。

入学式や卒業式、結婚式などのお祝いごとの席に参加するときを礼服といいます。またお通夜やお葬式などの悲しみの場に参列するときは喪服といいます。

服によって格式が異なります。

  • 礼服は正礼装、準礼装、略礼装、平服
  • 喪服は正喪服、準喪服、略式(略喪服)

立場に応じて使い分けるのがマナーです。

正喪服・準喪服・略式の違い

お通夜やお葬式に参列するときの喪服には格式によって違いがあることを覚えておきましょう。

正喪服※:光沢感のない黒無地のワンピースにアンサンブル、スーツ。

※一般的にパンツスーツは含まれない。

葬儀や告別式、一周忌までの法要に着用する最も格式高い服装で喪主や親族など遺族が着用します。

準喪服:光沢のない黒無地。ワンピース、アンサンブル、スーツ。

3回忌までの服装で一般参列者が着用します。最近は喪主や親族など遺族が着用することもあります。

略式(略喪服):黒・グレー・濃紺などの地味で目立たない色のワンピースやスーツ。黒で統一した服装なら失礼にあたりません

正喪服・準喪服・略式の違いは、故人との関係や葬儀の規模で変わります。略式(略喪服)で構わないときも格式の高い準喪服を着用すれば失礼にあたりません。

お通夜のみ参列する場合は、光沢のない黒無地。ワンピース、アンサンブル、スーツの準喪服がマナーとされています。

お通夜、お葬式の服装マナー

お通夜やお葬式は、故人と最後のお別れの場でありふさわしい服装をする必要があります。

  • 黒で統一された服装であること
  • 肌の露出を抑えること
  • 柄や光沢のない素材
  • 華やかな印象にならないこと
  • アクセサリーはパールが基本

ご遺族や一般参列者が悲しい気持ちでいるときに、弔事の場にふさわしくないものは不快な想いをさせてしまうので注意が必要です。

黒い服装なら大丈夫と安易に考えずに、キチンとした服装をするのが大人としてのマナーです。参列者としていくつか気を付けたいポイントがありますのでご紹介します。

お通夜、お葬式に適した服装

お通夜・お葬式では、露出度の高い服装はふさわしくありません。

特に気を付けたいポイントはスカートの丈です。ひざが隠れ、ふくらはぎ程度の長さが良いでしょう。

また太ももまでスリットが入っているものは露出度が高くなるのでNGです。

また、お通夜やお葬式では、胸元の大きく開いたものはふさわしくありません。

胸の谷間や背中が大きく露出するような服装はさけましょう。

テーラードスタイルやノーカラースタイルなどのいわゆるレディースフォーマルでは、ワンピースとジャケットがセットになっているものが一般的です。夏はワンピースだけ着用される方も増えてきました。ジャケットを着なくても問題ありませんが必要以上に肌の露出をさせないように気をつけましょう。

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柄のない黒無地のバッグ

お通夜やお葬式では、柄のない黒無地のバッグが基本です。

本革・アニマル柄やファーなど殺生を連鎖させることからNGとされています。

またビニール素材やデニム生地は、カジュアルな印象になるのでふさわしくありません。金具の目立つバッグは華やかな印象になってしまうので避けましょう。

葬儀に持っていくバッグには、お香典・袱紗(ふくさ)・ハンカチ程度として折りたたみ傘や子供の着替えなど荷物が多い時はサブバッグを用意しましょう。

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アクセサリーは白のパールが基本

洋装では、フォーマルな装いはアクセサリーがあって完成するというモーニングジュエリーという考えがあります。日本でも洋装の喪服を着る女性が増えたので、アクセサリーを身につけてもマナー違反ではありません。

いまのところ日本の葬儀では指輪は結婚指輪のみOKです。ネックレス、イヤリングは白か黒のパールが基本です。

パールは涙を意味するためふさわしいとされています。

ただネックレス、イヤリングを身につけるとき2重3重のものは悲しみが重なるという縁起の悪いイメージできるので避けましょう。

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黒のストッキング

お通夜・お葬式では、うっすら肌が透ける程度のストッキングがベストです。

生地が薄く防寒には適しませんが20~30デニールを履きましょう。

東北地方・北海道などの雪が降り寒い地域は60デニールを履くこともあります。

高齢の女性や冷え性の方、妊婦さんなど体調を優先して厚手のストッキングを選んでも問題ありません。

お通夜やお葬式のメイクや髪型

お通夜やお葬式は悲しみの場であるため華やかな印象にならないように注意が必要です。

葬儀ではノーメイクは失礼にあたります。ナチュラルメイクを基本としてファンデーションで肌を整える程度にまとめます。アイメイク・チーク・リップは、肌色に近いベージュ系がおすすめです。

訃報は突然届く場合がありネイルをしたばかり落とすのは難しいときもあります。クリアやベージュ、薄ピンクなど目立たない色であれば大丈夫です。

故人との関係性を考慮して、黒い手袋をつけたりばんそうこうを貼るなどしてネイルを隠してお葬式に参列する方法も検討しましょう。

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髪型は清潔感を大切に髪をまとめるのが基本です。

ショートやボブの女性はあえて髪をまとめる必要はなく髪をおろしたままでOKです。前髪をクリップでとめると落ち着いた印象に見えます。

昔から髪をまとめる位置は「耳より上や慶事、耳より下は弔事」と言われていますので、ハーフアップはさけましょう。ミディアムヘアやロングヘアの女性は耳より下でシンプルにまとめます。

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雨の日の葬儀、傘の選び方

お通夜やお葬式は、よほどのことがない限り悪天候で中止や延期になることはありません。

そのため、雨の日の葬儀では傘が必要になります。喪服に合うように黒色が基本です。黒い傘がない場合は、濃紺や暗いグレーなどの地味な色味なら問題ありません。

葬儀に向かう途中で雨が降ってしまった場合は、コンビニや100円均一ショップで透明のビニール傘を使うこともできます。

雨の日は、葬儀場に入る前に服装や身だしなみを整えます。髪が濡れているときは、タオルやハンカチで拭きましょう。

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まとめ

今回は、「お葬式、女性の適した服装は?恥をかかない着こなし方とマナー」について解説しました。

最近は、お通夜のみ参列する女性が増えているため準喪服(光沢のない黒無地。ワンピース、アンサンブル、スーツ)を着用する女性がほとんどです。

女性の準喪服は、以下のポイントを抑えれば正式なフォーマルスタイルのマナーとなります。

  • 黒で統一された服装であること
  • 肌の露出を抑えること
  • 柄や光沢のない素材
  • 華やかな印象にならないこと
  • アクセサリーはパールが基本

冠婚葬祭のマナーで基本的な部分を抑えておくこと。細かいことは気にしなくても問題ありません。

お通夜・お葬式では、故人を想いご遺族に寄り添う気持ちがなによりも大切です。